SYNTAX研究: CABGは未だ三枝・LMT病変では標準治療

PCIとCABGの相対的なメリットは未だに解決されていない(ESC 2008 pdf)

今回、NEJMから分析発表

PCI vs CABGの推移を前書きから抜粋
冠動脈バイパス手術:Coronary-artery bypass grafting (CABG) は、有症状冠動脈疾患患者の標準治療として1968年開始され、その後、off-pump CABG、切開創最小化、心筋保護技術、動脈経路(内胸動脈のこと?)、術後ケアの改善とともに、合併症、死亡率、グラフト狭窄が改善した。
PCIは1977年開始され、技術の進歩とともに、よりcoplex lesionやより重篤な心疾患、リスク要因、合併症存在や解剖学的リスク要因に対しても対象となってきている。
多枝病変に対する、bare-metal stentのPCIとCABG比較である、ARTS I(Arterial Revascularization Therapies Study Part I )、MASS II(Medicine, Angioplasty, or Surgery Study for Multivessel Coronary Artery Disease)、治験番号:ISRCTN66068876 [controlled-trials.com]、ERACI-II( Argentine Randomized Study of Coronary Angioplasty with Stenting versus Coronary Bypass Surgery in Patients with Multiple Vessel Disease)、AWESOME(Angina with Extremely Serious Operative Mortality Evaluation )で、5年次、死亡率が少ないが、再血管形成率が高いことが示された。

SOS(Stent or Surgery)研究では、drug-eluting stentによるPCIとCABG比較がなされてたが、少数対象で、ランダム化されてない。


drug-eluting stentとbare metalのランダム化・対象治験は、有意に再再建率低下し、複雑な解剖的特性をもつ患者のPCIへその使用が広がった。
CABGはそのて適用として、重症CADが残っているが、PCIの適切なパワー化ランダム研究が不足していた。


Synergy between PCI with Taxus and Cardiac Surgery (SYNTAX)トライアルが、三枝・LMT病変への適切な治療戦略としての評価としてなされた。

Percutaneous Coronary Intervention versus Coronary-Artery Bypass Grafting for Severe Coronary Artery Disease
SYNTAX Investigators
N Engl J Med. www.nejm.org February 18, 2009 (10.1056/NEJMoa0804626)


1800名の、三枝病変もしくは左主冠動脈(LMT)病変をもつ患者
CABGとPCI 1:1でランダム割り付け
非劣性比較、プライマリ・エンドポイントは、重大な心臓・心血管イベント(すなわち、全原因し、卒中、心筋梗塞、再血管再建)をランダム化後12ヶ月で比較

主要副事象心臓・心血管イベント:PCI 17.8% vs CABG 12.4% ( P=0.002)

主に、再血管再建の増加(13.5% vs 5.9%; P<0.001)



非劣性に合致せず

12ヶ月時点での、心筋梗塞・死亡率は2群同等
卒中は、有意にCABGが多い(2.2%, vs. 0.6% with PCI; P=0.003)




Perspective Roundtable
http://www.nejm.org/perspective-roundtable/syntax-cabg-vs-stenting-trial/
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transcript有り、英語の聞き取りの練習がてら・・・聞いてみることとしよう

by internalmedicine | 2009-02-19 08:38 | 動脈硬化/循環器  

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