中年の自発的脳活動が後年の記憶障害リスク低下をもたらす

2009年シアトルで開かれる米国神経学アカデミー年次総会で発表される研究が2月17日(現地)、発表されたとのこと。

Geda YE, et al "Cognitive activities are associated with decreased risk of mild cognitive impairment: The Mayo Clinic population-based study of aging" AAN 2009.
70-89歳のMCI、記憶障害と記憶障害のない対照にて、50-65歳時点にさかのぼって調査
結果、読書、ゲームあそび、コンピューターいじり、創作活動、刺繍などを行ってる人は、そうでない人にくらべ、30-50%記憶障害比率の低下がみられた

テレビ視聴7時間未満のひとは、7時間以上のひとに比べ、50%記憶障害比率少なかった。


”加齢という現象は、受け身的である必要はない。認知的訓練をおこう名だけで、記憶障害を予防できるのかもしれない。”という著者の教訓的なお言葉


テレビ視聴は一般的に思考活動が停止・低下させるという前提・・・確かに、次々と情報が脳にとびこみ、自分でじっくり考える時間というのは少ないようだ。メディアというのは自分たちの事業に都合の悪い情報は甘利報道したがらないようだ・・・そういう面でこういう情報は貴重だろう。

ただ気になるのは、1日7時間もテレビ見れば、身体運動も少ないだろうに・・・変補正されているのだろうか?・・・文献を見たいものだ。

私は、テレビ視聴は好きだが、NHKや民放の情報番組全般・・・視聴後満足する番組が少ない気がする。即座にネット検索して、テレビの情報が不十分だったり、偏りがあることが即座にわかるようになった現代。そして、出演する権威者のうさんくささが即座にわかることなどもテレビ離れを加速してるのだろう。

こういう現象は決して悪いことではないのだ・・・


それにしても、パソコンやネット関係に浪費することをとがめられている中年諸君には、言い訳の良い材料になる情報だろう

by internalmedicine | 2009-02-20 10:17 | メディア問題  

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