急性冠動脈疾患治療の大変貌

まあ、ぴんとこない人が医療関係者でも大部分なのでしょうが・・・


高用量のスタチン治療が予後(寿命と合併症)に影響をあたえるということで、日本では反スタチン団体とおぼしき連中もいるくらいで、
 ref.)   ・・
この方面は一般の方に十分啓蒙されていないようです。別稿で説明しようと思いますが、日本では心臓疾患より脳疾患に重きを置くべき世代、それが70台前半なのか、後半なのか、80台なのかわかりませんが、あると考えております。それより若年世代はやはり欧米より食生活などは劣るくらいで欧米と同様の心疾患対策が必要と私は考えております。

家族が狭心症、心筋梗塞などのなかでも生命に危険のある進行形の冠動脈疾患になったとき、スタチン治療をくわえるのと、くわえないのは生命予後、合併症に大きく影響をあたえるのは常識です。ref)・・


ところで、新しい報告の“大変貌”ということなんで、たいへんなことなんでしょう。

当初、NEJMのearly releaseなんで気づいてはいたのですが、しかも現在開催中の学会で発表という・・・しかもCCBで鼻薬を効かさせているあの会社の製品名が・・・あるので、うさんくささが・・・・と思っていたのですが、“pravastatinの同等性を示すためになされた研究であった”
というスポンサーの意図しない結果ということで、急速に興味を持った次第で・・・

4Sなどの偽薬対照とくらべ急激にbenefitが示されているというのも
atrovastatinの有効性を示しているのでしょう。

強化スタチン治療:心血管予防の大変貌(Original&Editorial)
http://content.nejm.org/early_release/index.shtml#3-8-04

PROVE IT (TIMI22)
http://www.clinicaltrialresults.org/Files/shows/PROVE%20IT%20Results%20-%20ACC%20LBCT%20Final%203-4-04.ppt
─────────────────
急性冠動脈<10日
ASA+標準治療

二重盲検
1)標準治療:Pravastatin40mg
2)強化治療:Atrovastatin80mg

2×2:Gatifloxacin vs 偽薬
2年フォローアップ

まとめ
・強化療法(LDL-c 62mg/dl)は対照(LDL-c 95mg/dl)は全死因死亡リスクとmajor cardiac eventを減少
・benefitは30日以内に現れ、2.5年継続する
・卒中以外の全心血管でbenefit継続

副作用でALTに有意差あり
─────────────────

Acute coronary diseaseに対して、強化スタチン、エビデンスがあるのはリピトー
ルだけでしょうか、これが実質的に、リピトールのみ・・・
また、あの会社が金をふんだんにかけてアピールするのでしょうねえ。CCBと違っ
て眉唾ではないので・・・

ただ、リピトールは現在の健保制度では導入不能ですが
──────────────────────────────────
高コレステロール血症
通常、成人にはアトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日20mgまで増量できる。

家族性高コレステロール血症
通常、成人にはアトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日40mgまで増量できる。
──────────────────────────────────
どういうアピールをするのでしょう。

by internalmedicine | 2004-03-17 11:15 | 動脈硬化/循環器  

<< 敵愾心・敵意の感情が心房細動、... 術前はMRSA感染確認→ムピロ... >>