心不全リスクとしてのResistin:心不全の新たなメカニズム?

Resistin, Adiponectin, and Risk of Heart Failure
The Framingham Offspring Study
J Am Coll Cardiol, 2009; 53:754-762,
【目的】 adipokine resitinとadiponectinの関係を、偶発的心不全において検討

【背景】 異常adipokine濃度は肥満と心不全の関連を説明できるか?

【方法】 血中adipokine濃度と心不全頻度の関連をづけ(Framingham Offspring Study 2,739 )

【結果】 6年フォローアップ中、58名が新規心不全発症
比例ハザードモデル(年齢、性、血圧、高血圧治療、糖尿病、喫煙、T/HDLコレステロール比、冠動脈疾患既往、弁膜性心疾患、左室肥大、eGFR補正)で、resistin分布、最少3分位により、中間、最高3分位はハザード比は、2.89 (95% 信頼区間 [CI]: 1.05 - 7.92) と4.01 (95% CI: 1.52 - 10.57),(p = 0.004 for trend)
BMI補正を加え、インスリン抵抗性(homeostasis modelによる測定)、CRP、BNPはこの相関を弱めない(多変量ハザード比 [HRs]: 2.62 、 3.74, p = 0.007)

最大補正モデルで、resistinによるSD増加(7.45 ng/ml)は心不全リスクを26%増加(95% CI: 1% - 60%)
adiponectin濃度は心不全と相関せず (多変量 HRs: 0.87 、 0.97, p = 0.9)


【結論】 血中resistin濃度増加は心不全頻度と相関し、冠動脈疾患、肥満、インスリン抵抗性、炎症補正後も相関有り。この所見は人の疾患でのresistinの役割を示唆し、心不全の新しい機序が判明したことになる

by internalmedicine | 2009-03-03 18:10 | 動脈硬化/循環器  

<< C. difficile再発性... 米国インフルエンザ:タミフル耐... >>