“こりこり君”と言わず、筋筋膜痛症候群といってほしかった ・・・

今晩、NHKためしてがってん は、 『頑固なコリの真犯人! “慢性痛” 徹底対策2』(http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2009q1/20090304.html

広辞苑だと
こり【凝り】②筋肉が張って固まること。「肩の-」



ところが、“英辞郎”だと「こり」該当無く
肩凝り
minor arthritis stiffness // shoulder discomfort // shoulder stiffness // stiff shoulder // stiffness in the shoulder // stiffness of neck


たとえば、
Lesson.6 肩 こ り / Stiffness of the shoulders
http://www.novartis.co.jp/english/lesson/006.html
なんて、肩こりではなく、肩関節の話となっている。


肩凝りや腰痛症に代表される筋筋膜性疼痛症侯群(myofascial painsyndrome:MPS)を扱ってたワケで、肩こり・腰痛の該当筋肉病名にて、「**筋の筋筋膜性疼痛症候群」というのが、正式名称となるだろう。
:http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/pain-musc-mps.html


トリガー・ポイントは、米国家庭医協会のまとめがある
 ↓
Trigger Points: Diagnosis and Management
AFP 2002年2月

筋筋膜性疼痛症侯群(Myofascial pain syndrome)は、ありふれた筋痛疾患で、筋筋膜トリガーポイントが原因の有痛性筋疾患。多ヶ所のtender spotやtender pointを示す線維性筋痛症と異なる。これら2つの疼痛性症候群は、互いに、合併したり、影響を及ぼしたリする。

トリガーポイントは、“離れた、焦点的な、過敏なスポット”( discrete, focal, hyperirritable spots)で、筋肉の緊張した帯である。このスポットは圧迫により痛みを生じ、関連痛も生じる。関連性の圧痛、運動障害、自律神経症状なども来す。トリガーポイントの分類は、"active or latent"で分類され、臨床症状により分けられる。active trigger pointは安静時の痛みの原因。患者の疼痛に類似した関連疼痛パターンとしての圧痛である。この関連痛はトリガーポイント部位で感じないもので、関連痛がトリガーポイントの特徴である。トリガーポイントとテンダーポイントを区別し、テンダーポイントは圧迫部位のみの疼痛である





鍼に関して・・・むしろ、標準の鍼治療より、トリガーポイント鍼の方が効果有り?
Randomised trial of trigger point acupuncture compared with other acupuncture for treatment of chronic neck pain.
Complement Ther Med. 2007 Sep;15(3):172-9. Epub 2006 Jul 10.

Acupuncture for neck disorders.Spine. 2007 Jan 15;32(2):236-43.

by internalmedicine | 2009-03-04 22:27 | 運動系  

<< 「ロコモ」・・・いい加減にして... C. difficile再発性... >>