DLE:円板状エリテマトーデスの早期診断・治療

Early Diagnosis and Treatment of Discoid Lupus Erythematosus
The Journal of the American Board of Family Medicine 22 (2): 206-213 (2009)
円板状エリテマトーデス:Discoid lupus erythematosusは慢性的皮膚疾患であり、皮膚の瘢痕、脱毛、色素沈着を、早期治療が適切になされない場合残す。長期遷延化をもたらし、QOLに影響を与える。診断は臨床所見でなされ、時に、組織病理検査が必要とされる。炎症性のインターフェースをもつ皮膚炎で、治療が有効かどうかは充分なエビデンスがない。
紫外線曝露で誘発、増悪した場合、日光防御が重要。治療抵抗性の場合がある。レチノイド、サリドマイド、局所tacrolimusが代替的に用いられる場合がある。アザチオプリン、サイクロスポリン、mycophenolate mofetil、MTXなども代替として用いられることもある。


円板状エリテマトーデスは、LEの頻度のもっとも多い所見で、日光曝露部位の紅斑、鱗状丘疹・班を示す。


この疾患の50%が毛髪部位に病変が見られる。


局所病型では、頭部・頚部に見られ、全身性では、下部頚部に進展したもの。
全身性型では検査値異常・SLEへの進展の可能性もある。一般的には抗核抗体の所見がその進展の示唆となる。

by internalmedicine | 2009-03-12 10:41 | 内科全般  

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