ロタウィルスワクチン:WHO途上国優先施策

ワクチン導入というのは、先進国ほど進まないのかもしれない。反ワクチン団体の主張は、まれな副作用を盾に、利益性とのバランスを無視して、ワクチン=悪と刷り込みを行う。日本のメディアは偏っており、彼らの主張ばかりを強調する・・・”media hype

そうなると、ワクチン接種を、途上国優先にすすめるというのは良い考えなのかもしれない。


GAVIアライアンス(The Global Alliance for Vaccines and Immunization)にも触れている。

Rotavirus Vaccines — Early Success, Remaining Questions
N Engl J Med. Vol. 360:(11) 1063-1065 March 12, 2009
2006年、新しい2つのロタウィルス・ワクチン、RotaTeq(Merck)とRotarix(GlaxoSmithKline)の主要臨床トライアルが発表され、重症ロタウィルスに対する高い効果(85-98%)が認められた。
いずれのワクチンも、腸重積と関連せず、他のワクチン(RotaShield, Wyeth–Lederle製造)が撤退の原因となった副作用とも関連しなかった。撤退後のロタウィルスワクチンの迅速な復活はめざましかった。
米国では毎年300万名の下痢患者、50万名の医療機関受診、6-7万人の入院と関連する。
発展途上国では、この疾患で、100万名超の死亡がある。
米国では、ルーチンワクチン接種が推奨されている。

現行のガイドラインは14週齢以降にワクチン接種に反対する推奨を出している。年長児への安全性データ不足とRotaShieldの腸重積リスクが3ヶ月齢後のワクチン接種例であったことがその理由。
USではこの推奨のコンプライアンスが高く、この年齢制限が、途上国のワクチンカバー率が低い原因となり、接種遅れが生じている。
WHOは、ロタウィルスワクチン使用を、世界的なワクチン使用推奨に先駆け、アジア・アフリカの途上国に特に推奨している。これらの地域で試験中である。

by internalmedicine | 2009-03-12 11:28 | 感染症  

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