透析患者の降圧治療薬剤の有効性

透析患者は心血管死亡・合併症リスクが増加している。一般住民に対して血圧降下ベネフィットのは示されているが、透析患者での降圧治療の有用性・耐用性は不確実。

・・・ということで、メタアナリシス・システミックレビュー


Effect of lowering blood pressure on cardiovascular events and mortality in patients on dialysis: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials
The Lancet, Volume 373, Issue 9668, Pages 1009 - 1015, 21 March 2009
8トライアル、1679名患者データ、495の心血管イベント
対照に比べ、加重平均収縮期血圧 4.5 mm Hg、拡張期血圧 2.3 mm Hg低い
降圧治療による心血管リスク低下 (RR 0·71, 95% CI 0·55—0·92; p=0·009)、全原因死亡率対価 (RR 0·80, 0·66—0·96; p=0·014)、心血管死亡率低下 (RR 0·71, 0·50—0·99; p=0·044) と相関
種々患者グループ横断的に結果は一致


透析患者でも降圧治療薬剤治療はルーチンに考慮すべきで、高心血管合併症や死亡率減少に役立つ



・・・・こういうこともわかってなかったという方が、不思議なのだが・・・常識と思われても、やはり、検討が必要なのだと・・・

by internalmedicine | 2009-03-21 10:06 | 動脈硬化/循環器  

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