トライアスロン心臓リスクはマラソンの倍

マラソンに関しては、若年競技アスリートの運動可否ガイドライン 2008年 12月 22日で触れた。” Italian Pre-Participation Screening Program for Athletes”程度しか、エビデンスがないのが実情。

トライアスロンに関する情報は・・・より限られている。

Study: Triathlons can pose deadly heart risks
Yahoo News AP通信



表題のテーマは、American College of Cardiology conference からの話らしい

週末の戦士たちへの警告ということで、水泳・自転車・ランニングの組み合わせのトライアスロンはマラソンに比べ、少なくとも2倍の死亡リスク増加
主な問題は水泳のパートでの心臓問題がほとんどで、リスクは少ないとはいえ、100万参加者のうち約15で、無視は不能。

毎年約1000のイベントが行われ、数十万のアメリカ人が参加する。

Abbott Northwestern Hospitalの Minneapolis Heart Institute のDr. Kevin Harrisは、心臓疾患除外のためのmedical checkupなしに参加することの危険性、プールでの水泳記録タイムによる準備、川・湖で異なるなど考慮部分が多いと述べている。


東京マラソンでのタレントの心肺停止事故に関して、情報が欲しいところである。メディカルチェックが必要十分であったのか・・・こういうメガマラソンは、運動という競技の安全性に関する研究フィールドでもある。
都が、メディカルチェックの検証など前向きに行えば、この方面に関して重要なエビデンスが得られたであろうに・・・医療に理解のない都知事だから・・・まぁ期待しても無理か


マラソン低ナトリウム血症を理解しよう  2007年 06月 16日


マラソン競技の低ナトリウム血症 : のどが渇く前に飲む ~> のどが渇いたら飲むへ 2005年 04月 20日



大規模マラソンは社会的に見れば安全(交通事故死減少のおかげ) 2007年 12月 21日


アスリートは激しい運動で感染症増加(open windows theory)・趣味程度なら心配いらない 2005年 10月 30日

by internalmedicine | 2009-03-30 09:34 | 運動系  

<< STEMI患者:clopido... PRIMA研究:重度呼吸苦救急... >>