polypill (Polycap)の中年への効果:TIPS 第II相ランダム化トライアル

“低用量3種の降圧剤の組み合わせ+スタチン、アスピリン、葉酸”の組み合わせである”polypill”が心血管イベントを健康成人での80%超減少し得るということで、血圧、脂質、心拍、尿中TXB2、耐用性の検討を行った治験


この併用は、“ramipril、atenolo、hydrochlorothiazide、simvastatin、aspirin”

Effects of a polypill (Polycap) on risk factors in middle-aged individuals without cardiovascular disease (TIPS): a phase II, double-blind, randomised trial
The Indian Polycap Study (TIPS)
The Lancet, Volume 373, Issue 9672, Pages 1341 - 1351, 18 April 2009
非降圧治療群に比べ、Polycapは収縮期血圧 7.4 mm Hg (95% CI 6.1—8.1)、拡張期血圧  5.6 mm Hg (4.7—6.4)低下、これはアスピリン有無と関係ない3剤降圧剤治療と同等

血圧減少は、薬剤数とともに効果大で
(1剤:2.2/1.3 mm Hg、2剤:4.7/3.6 mm Hg、3剤: 6.3/4.5 mm Hg )

PolycapはLDLコレステロールを0.70 mmol/L(95% CI 0.62—0.78)低下させ、simvastatin単独(0.83 mmol/L, 0.72—0.93; p=0.04)より低い(p<0.0001)

Polycapによる心拍低下はatenolol使用の他の群と同等(7.0 beats per min)で、両者ともatenolol無し群より有意である (p<0.0001)

11-dehydrothromboxane B2の減少はPolycap(283.1 ng/mmol creatinine, 95% CI 229.1—337.0) 群とアスピリンを含む降圧剤(350.0 ng/mmol creatinine, 294.6—404.0)と同等、アスピリン有群 (348.8 ng/mmol creatinine, 277.6—419.9) とアスピリン無しでも同等

Polycapの耐用性は他治療と同等で、活性成分数が増えるほど耐用性が悪いというエビデンスはない


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WaldとLawの仮説(BMJ 2003; 326)
1)3剤組み合わせは降圧効果、拡張期11っmHgと推定
2)葉酸を組み合わせ、ホモシステイン減少効果
3)55歳以上でadvocateすることで、心血管疾患前に対処可能となる


これで、80%超の心血管疾患減少できると推定されている


・・・もっとも、ホモシステイン仮説は崩れている気がするが・・・



関連:
The Indian Polycap Study(TIPS):Polypillの有効性証明 ・・・ 長期効果確認必要 2009年 03月 31日

by internalmedicine | 2009-04-17 09:40 | 動脈硬化/循環器

 

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