豚インフルエンザ:WHO pandemic alert phase 5 ;国内 フェーズ5A(第一段階)

いわゆる“コメンテーター”のなかには力足らずと思われる御仁も多く、経歴から察するに、素人同然なのになぜか知識人としてコメントする輩も居る。テレビ各局が様々な“インフルエンザ専門家”を登場させているが、必ずしも、その内容は統一したものでなく、医学的常識を疑うようなコメントも多々ある(e.g. 本日午前8時からのフジテレビの朝のバラエティー番組内で豚インフルエンザが循環すれば“世代交代”して従来のワクチンは不要となると珍回答があった模様)。

新感染症法第7章に
第十六条の規定による情報の公表を行うほか、病原体であるウイルスの血清亜型及び検査方法、症状、診断及び治療並びに感染の防止の方法、この法律の規定により実施する措置その他の当該感染症の発生の予防又はそのまん延の防止に必要な情報を新聞、放送、インターネットその他適切な方法により逐次公表しなければならない
と国の役割として、この情報提供が書かれており、まともな人を報道官選定しなければならないのだ。今の野放図な状況は法律違反でさえある。

表題のこと、あらためてふれることもないだろうが・・・日本においては、このphase 5Aであることが大事である。自国内感染者発生と未発生ではその対応が異なる。ただ、このまま日本だけがこのまま感染者無しってことはおそらくない・・・故に、いつか“5B”に変わる可能性は高いのだ。

ついに、"The current WHO phase of pandemic alert is 5."



Swine influenza
29 April 2009

 ↑
Swine influenza
27 April 2009


Swine influenza
25 April 2009


動画:http://video.who.int/streaming/SWINE_FLU_PRESS_CONF_29APR2009_INTRO.wmv


WHO news via RSS


一昨日付で、所属医師会からの資料
 コミュニティレベルでの発生を継続させる力がある新しい亜型のインフルエンザウイルスが、ヒト-ヒト感染している状態。(日本国内では、確認されていないが、今後発生する可能性がある。)
※国の行動計画におけるフェーズ分類と発生段階との対応表

【フェーズ分類】       【発生段階】
フェーズ1、2A、2B、3A、3B → 【前段階】 未発生期
フェーズ4A、5A、6A → 【第一段階】海外発生期
フェーズ4B → 【第二段階】国内発生早期
フェーズ5B、6B → 【第三段階】感染拡大期、まん延期、回復期
後バンデミック期 → 【第四段階】小康期


国の新型インフルエンザ対策行動計画において、このWHOの定義に準じて6つのフェーズに分類し、さらにフェーズごとに国内で新型インフルエンザが発生していない場合(国内非発生、「A」を併記する)と国内で新型インフルエンザが発生した場合(国内発生、「B」を併記する)に細分化して定められている。(http://www.city.tondabayashi.osaka.jp/contents4/category24/hoken/pdf/04.pdfから改変)


◎新型インフルエンザ疑い(要観察例)の症例定義 ※海外発生期
国外流行地からの帰国者で、現地において新型インフルエンザ患者との接触
が疑われ、かつ下記のいずれか少なくとも一つを満たす者
・38℃以上の発熱等インフルエンザ様症状がある者
・原因不明の肺炎若しくは呼吸困難のある者
・原因不明の死亡者
※症例定義については、国が示す基準により随時変更する



第一段階(海外発生期)
◆基本的な取り組み
・国内発生に備えての全庁的な体制整備

◆主な対策
・『新型インフルエンザ対策本部』の設置(国、都道府県の状況も考慮)
第二段階(国内発生早期)以降に備えた全庁的な体制と対策の構築
・国内外の情報収集の強化
・市内の医療機関に対して、新型インフルエンザ疑い(要観察例)に該当する
症例について報告の要請
・市民への新型インフルエンザに関する情報提供及び注意喚起
・都道府県が実施する医療従事者等へのプレパンデミックワクチン接種への協力
※都道府県の要請により、必要に応じて
・感染防護品等必要な物資の確保
・発熱相談センター設置
・発熱外来開設の準備
・抗インフルエンザウイルス薬予防投与者の検討
・患者搬送体制の確認
・火葬場処理能力の確認
◎新型インフルエンザ疑い(要観察例)の症例定義 ※海外発生期
国外流行地からの帰国者で、現地において新型インフルエンザ患者との接触
が疑われ、かつ下記のいずれか少なくとも一つを満たす者
・38℃以上の発熱等インフルエンザ様症状がある者
・原因不明の肺炎若しくは呼吸困難のある者
・原因不明の死亡者




豚インフルエンザ・流行マップ http://maps.google.com/maps?q=google+map+swine+flu&oe=utf-8&client=firefox-a&ie=UTF8&hl=en&ll=8.928487,-90&spn=176.841454,360&z=0&source=embed(今頃タグを埋め込めないブログってのも・・・)

“Why Is Swine Flu A Killer Only In Mexico?”(http://www.cbsnews.com/stories/2009/04/27/health/main4970352.shtml
米国のキューバ旅行乳児死亡例を含めメキシコ関係のみ・・・というのが最大の疑問だが、この記事をみると、医療体制とその背後の国の対応に問題があるようだ。
・・・それにしても、いまだに、ビタミンCを勧める医師もいることに驚く


日本国以外にこれほど広がると、長期的に見れば、日本に入ってこない方がおかしいし・・・通常の季節性インフルエンザ化するのか、そのまま消滅するのか・・・わからないが、今後国内体制をいつまで続けるかが問題になるだろう。

各立場に応じて、WHO alert ”post peak"/"post pandemic"も考慮にいれて、十分対策する必要があるだろう。


(ワクチンの勇み足をのぞけば)日本政府の対応は迅速で、良好
だが、アメリカの腰抜けぶりが・・・気になる

55のブランドを持つ1大コンツエルン Smithfield Foods社 の子会社の養豚場が 発生源 といううわさ
Pictures of Granjas Carroll de Mexico: Subject of Swine Flu Rumours
2009 April 28


これから、この会社についてはいろいろ詮索されていくことだろう・・・

Granjas Carroll(a subsidiary of the U.S. pig farming giant Smithfield Foods)
があるが、SIRSの時の方が多くの情報が入ったような気がする。


単剤治療は“耐性豚インフルエンザウィルス”と導くのではないかという恐れ
IVW: 'High Risk' of Resistant Swine Flu, Researcher Says
http://www.medpagetoday.com/InfectiousDisease/SwineFlu/13983





Super spreder探し・・・・
Swine flu: Was first victim a modern Typhoid Mary?
Swine flu: Was first victim a modern Typhoid Mary?
Authorities admit that census taker transmitted the virus door-to-door
http://www.independent.co.uk/life-style/health-and-wellbeing/health-news/swine-flu-was-first-victim-a-modern-typhoid-mary-1675807.html

税務署職員が戸別訪問?チフス様下痢・呼吸器症状・糖尿病基礎疾患・・・


SARSの時のような“謎の病原体探し”によるネットでの情報相互提供やCarlo Urbani博士のような英雄などいまのところ聞こえてこない・・・なにか、もっさりした進行・・・




早期発見を目的として、全ての医療機関に対し、感染症と思われる患者の異常な集団発生(※)を確認した場合、保健所を通じて都道府県に電話等を用いて迅速に報告いただきたい旨、併せて医療機関に周知徹底(http://www-bm.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090429-03.html
【臨床的特徴】
 咳や鼻水等の気道の炎症に伴う症状に加えて、突然の高熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛等を伴うことを特徴とする。
なお、国際的連携のもとに最新の知見を集約し、変更される可能性がある。

【疑似症患者届出基準】
 医師は、38度以上の発熱又は急性呼吸器症状(注1)があり、かつ次のア)イ)ウ)エ)のいずれかに該当する者であって、インフルエンザ迅速診断キットによりA型陽性かつB型陰性となったものを診察した場合、法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。

 ただし、インフルエンザ迅速診断キットの結果がA型陰性かつB型陰性の場合であっても、医師が臨床的に新型インフルエンザの感染を強く疑う場合には、同様の取り扱いとする。

ア)10日以内に、感染可能期間内(注2)にある新型インフルエンザ患者と濃厚な接触歴(直接接触したこと又は2メートル以内に接近したことをいう。以下同様。)を有する者

イ)10日以内に、新型インフルエンザに感染しているもしくはその疑いがある動物(豚等)との濃厚な接触歴を有する者

ウ)10日以内に、新型インフルエンザウイルスを含む患者由来の検体に、防御不十分な状況で接触した者、あるいはその疑いがある者

エ)10日以内に、新型インフルエンザが蔓延している国又は地域に滞在もしくは旅行した者

注1:急性呼吸器症状とは、最近になって少なくとも以下の2つ以上の症状を呈した場合をいう
  (1)鼻汁もしくは鼻閉 (2)咽頭痛 (3)咳嗽 (4)発熱または、熱感や悪寒
注2:感染可能期間内は、発症1日前から発症後7日目までの9日間とする

by internalmedicine | 2009-04-30 08:25 | インフルエンザ  

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