カフェイン離脱症 ・・・ 常用は総合的に評価すればベネフィット無し

カフェインは日常に入り込んでいて、無水カフェインとして医薬品や“栄養ドリンク”、食品として緑茶・紅茶・コーヒー・コカコーラなどにも・・・

特に、疲労回復のための“栄養ドリンク”常用中断後に疲労増悪の影響があるという報告は・・・大きな問題である。

半減期をしらべると、
サルでは11時間、ヒトではばらつきがあり3-5時間程度のようだ。喫煙なども影響を及ぼし、非喫煙者4.3 +/- 1.5 vs 喫煙者 3.0 +/- 0.7 h(J Clin Pharm Ther. 2009 Feb;34(1):103-14.)という報告がある。


そのカフェイン、いわゆる離脱症状があるのか?そして、そのメカニズムは?・・・ということに興味がわく。

Sigmon's Study Examines Caffeine Withdrawal
http://www.uvm.edu/~uvmpr/?Page=News&storyID=14159&SM=newssub.html

カフェイン離脱症状は、消費者レポートによれば、“頭痛、疲労、注意散漫感、エネルギー不足、集中力低下”

journal Psychopharmacologyに記載とのこと

カフェイン離脱症の生化学的メカニズム研究

二重盲検にて、カフェイン vs プラセボで、脳波にて脳電気活動性、超音波で脳血流を、主観自己報告を検討


連日カフェイン使用をやめ、脳血流の変化、脳波定量的所見の変化を見たところ、頭痛・眠気・覚醒欠如と関連が見られた。
より特異的所見として、急性のカフェイン中断にて脳血流増加し、このため離脱性頭痛が多くなった。
急性のカフェイン離脱は脳はの変化、デルタ波増加をもたらし、これは疲労と関連している。

一致して、”倦怠”、”疲労”、”不活発“、精気のなさ”の測定項目も増加する。

包括的には、これらの所見は、“カフェイン離脱症”の心理的影響を十分示したと考えられる。

常用的にカフェイン服用することは、ネットでみれば、利益性がないことを示している。




“野田”消費者庁がまとまな仕事をするとはおもえないが・・・ちょっとは期待したい・・・

by internalmedicine | 2009-05-02 09:25 | 精神・認知  

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