ワクチン拒否者について

ジャーナリストとやらが、アンチ・ワクチンにいかに洗脳されているか、今までも取り上げてきた
木村太郎談「はしかで死ぬ人よりもワクチンで死ぬ人が多い」 2008年 02月 25日

はしか:”現状は世界の恥” : 日本の世相・メディアによる健康被害の実例 2007年 05月 09日


彼らの無知?あるいは、商売上の反ワクチン的言動による社会的損失は計り知れないものがある。

“ワクチン拒否は個人の疾病リスクを増加させるだけでなく、社会全体のリスクを増加させてしまう。
ワクチンによる予防効果の結果、いくつかの疾患が減少した結果、大衆の記憶が薄れ、特定の患者のワクチンリスクに関心が移り、リスク・ベネフィットが、ワクチンリスク偏重となる。”

日本における、反ワクチングループと大多数のマスコミ、それらに影響された司法判断のにより、“ワクチン接種禍”騒動・・・真犯人はもちろん長期的観点や一時の感情的バッシングに耐えられなかった厚生行政がだが、その結果もたらされた、他の文明国にみない麻疹などの蔓延


新型インフルエンザなど世界的に感染症が話題になると、しばらくおとなしくするのが反ワクチン団体(ほんとはおとなしくしているのではなく、メディアがこの時期わざと流さないのだろう・・・)

こういう異端者以外にとってはそうではないという認識なのだろうが、ワクチンは、臨床にとって、もっとも有用な予防手段であることは事実である。



Vaccine Refusal, Mandatory Immunization, and the Risks of Vaccine-Preventable Diseases
N Engl J Med. Vol. 360:(19) 1981-1988
ワクチン拒否者はアメリカで増加しているエビデンスがあり、その地理的集積性が感染流行を引き起こす。


学校ワクチンの免除された子供はマシン・百日咳のリスクが高く、接種年齢に至ってない若年や医学的事由によるワクチン接種不能者への感染可能性を高める。

臨床医たちは、両親の意思決定に決定的役割を果たす。

医療従事者たちは、非ワクチン接種児童の両親を含めた、両親へのワクチン情報提示を採用する。

臨床医の中には、ワクチン拒否の両親との関係を絶ったり、絶つ事を考えているものもいるが、“ American Academy of Pediatrics Committee on Bioethics ”は、これに対して反対し、ワクチン拒否者へ敬意を払った傾聴と、非ワクチン接種のリスクについての議論を推奨している。



桝添厚労大臣は大衆迎合的な一時しのぎの対応ばかり・・・マスコミ報道に左右され、一部の患者団体の意向にふらふら・・・そういう行政というのは・・・将来的な禍根を残す・・・そういう負の経験を日本は積み重ねているのである。

by internalmedicine | 2009-05-07 09:15 | 感染症  

<< 新型インフルエンザ: イギリス... メディアの暴走と都対応の違法性... >>