マスク予防に科学的根拠がないと発言した外岡立人という元保健所所長
2009年 05月 10日
米国オバマは、予算措置を先に決めて、明確にその方針を伝えている。日本の方は、桝添が大はしゃぎしてるが、実態はお粗末で、保健所・検疫現場などへの過剰労働強制、そして、医療機関への情報提供の不備、検査キットや薬剤確保は行政優先で医療機関への配慮ゼロ、あげくに、届け出の不備を指摘されたため今度は現場へ丸投げ
それでも行政を批判しないマスコミ! 批判の矛先は情報不足・検査・医薬品不足の無防備な医療機関へのみ →(新型インフルエンザ: イギリスの対応 vs 日本の政府・都とメディアの現場への配慮のなさ)
新型インフルエンザが問題になっていることを認識して、仮にインフルエンザじゃないとしても自分を含めた複数発熱者があるときに、飛行機に搭乗することのリスクちょっとも考えてないことって・・・責められないのだろうか?
一方、医師たちは、迅速検査キットも、タミフルも、国家から流通を規制され、武器を持てず、裸一貫で、結果責任まで自分たちでもてと、厚労相大臣から言われ、なくなく前線へって!
そして、届出の基準は医者の責任でって
新型インフル届け出、医師側が判断を―厚労省が通知
ああそうですか、責任だけは医者ですか・・・最低ですね、枡添
”たかじんのそこまで言って委員会”で、ゲストとして出演した、外岡立人というひとの”マスクが感染予防に関して役立つという科学的根拠はでていないんです”という発言
What You Should Know about Using Facemasks and Respirators during a Flu Pandemic
http://www.cdc.gov/features/masksrespirators/
Facemasks help stop droplets from being spread by the person wearing them. They also keep splashes or sprays from reaching the mouth and nose of the person wearing the facemask. They are not designed to protect you against breathing in very small particles. Facemasks should be used once and then thrown away in the trash.
飛まつ感染に関して設計されており、空気感染(飛まつ核感染)には向いてないということ・・・だが、決して効果・使用を否定しているのではない
呼吸器系ウィルス予防効果に関しては、再三書いてきた(ワクチン接種や薬より「うがい」「手洗い」が効果的と発表する日本のマスコミ 2007年 11月 30日)が・・・
Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses: systematic review
BMJ, doi:10.1136/bmj.39393.510347.BE (published 27 November 2007)
行政畑にいる人って、自分で文献検索することってないのだろうか?
google scholar: "mask influenza"
pubmed: mask influenza
断定的にマスクの予防効果を否定する・・・元保健所長
関東近辺は放送されてないとのことだが、結構な視聴率の番組であるらしい・・・1000万人単位の人が視聴したのだろう・・・その影響は計り知れない。現在小説作家との事だが・・・倫理的にどうなのだろう?
冗談だろうが、生物兵器として変異した可能性も1%程度はあると述べ、自分が医者としてゲストとして呼ばれているという認識をわすれているようだった。
by internalmedicine | 2009-05-10 17:40 | インフルエンザ