“あなたが、メタボ・糖尿病予防のため運動するなら、ビタミンCとビタミンEは避けてほしい”

絶対にビタミンにとってネガティブな情報は流れない・・・広告収入のほしいメディアにとってそれは当然だが、NHKもそれに追随する日本

あなたが、メタボ・糖尿病予防のため運動するなら、ビタミンCとビタミンEは避けてほしい
”Vitamins Found to Curb Exercise Benefits ”とNYTimes誌(5.11)
・・・と、NYタイムスでは報道されたが、日本では報道されないだろう・・・

Antioxidants prevent health-promoting effects of physical exercise in humans
Published online before print May 11, 2009, doi: 10.1073/pnas.0903485106
運動は、寿命延長促進し、2型糖尿病やインスリン抵抗性を改善する。
しかし、運動もミトコンドリアでの有害と想定されるROS(reactive oxygen species)を増加する。
鉱産か物質はサプリメントとして広く用いられているが、運動の有益効果を促進する作用があるかは不明である。

ビタミンC(1000mg/日)+ビタミンE(400 IU/日)併用効果を、hyperinsulinemic, euglycemic clampによるGIF(glucose infusion rates)によりインスリン感受性を測定を健康男性に施行、事前訓練なし n=19、事前訓練前 n=20)

4週間の運動介入前後で、GIRを施行、遺伝子発現解析のための筋生検、血液サンプルを、運動の効果の上でのビタミンの影響を考慮のためベースラインと比較

運動により、事前運動無し (P < 0.001や事前運動 (P < 0.001) で、抗酸化物質無しでは、インスリン感受性パラメータ(GIR、血中adiponectin)増加。これは、ROS-sensitiveなインスリン感受性 transcriptional regulatorの発現増加、ROS defense capacityに発現増加、PPARγ、PPARγ coactivators PGC1α、PGC1βと平行 (P < 0.001 for all)

内在性ROS防御分子メディエーターは、運動により誘導され、この効果は、抗酸化サプリメントにより阻害される。

mitohormesisの概念と一致し、運動誘発性酸化ストレスはインスリン抵抗性を改善し、内在性抗酸化防御機能を促進的な適用反応を生じる。
抗酸化サプリメントは、ヒトにおいて健康増進作用を阻害する可能性がある




NYタイムズの一部訳
ドイツ・ボストンの研究者が5/11発表したもの

運動は筋肉細胞ブドウ糖代謝、そして、炭素分子+酸素と遊離エネルギーに変える、この過程で、ROS(活性酸素種)の遊離そして、chemical attackを生じる。
この反応性酸化中間体は、組織ダメージを生じる。年齢とともにその送料は増加し、加齢現象の一つの仮説となっている。このoxidative damage(酸化的攻撃)への防御系があるが、必ずしも十分とはなり得ない。
それで、抗酸化作用ということになるのだが・・・

Dr. Michael Ristow(University of Jena 栄養学者)が指導、ビタミンC、Eの中等量の半分投与にて、インスリン感受性、生体の酸化ダメージへの自然防御指標を測定

ビタミン服用群ではインスリン感受性改善無く、体内防御活性化もほぼ観察できず

運動により不可避である反応性酸化中間体は、自然なトリガーであり、ビタミンは、酸化反応を有効に破壊し、生態の自然反応を短絡経路を形成する。

健康増進のための運動は、抗酸化物質を大量にとってはならないとDr. Ristowが述べている。

抗酸化物質は、一般に、運動、食事他の介入の陽性効果を阻害する・・・・



これは突然出てきた話ではない・・・・ビタミンCもサプリメントとして多く摂取すると有害?・・・今回は糖尿病患者のみでも触れている。


医者もそうだが、情報を受動的に得ているのに満足している状況なら、一般の人でも、そのネガティブな情報入手は困難である。マスコミにとって都合の悪い情報は、民放・新聞・週刊誌などにとっての巨大な広告主は今やサプリメント業者にとっての都合の悪い情報でもある。

いつまでも、“ビタミンが健康に良い、特にビタミンCは水溶性であり有害性を示すほど蓄積しない”などというワンパターンの誤解を流布したまましておくつもりだろうか?

ほんとは新設される消費者庁あたりが・・・国民の健康など厚労省天下りに取っては二の次だから、そのままスルーで終わるだろう・・・と悲観

by internalmedicine | 2009-05-13 09:32 | 動脈硬化/循環器  

<< ホルムアルデヒド職業曝露とリン... 豚インフルエンザ:妊娠女性にも... >>