ワーファリン不適患者の心房細動患者へのclopidogrel+アスピリンの効果

ビタミンKアンタゴニストとは、ワーファリンなのだが・・・・

至適量ビタミンKアンタゴニストと抗血小板剤はそれぞれ卒中リスク減少64%、22%で、アスピリンに比較して38%ほど卒中リスクを減少させるが、頭蓋内出血や重大頭蓋外出血を70%増加させる。しかし、これらは死亡率に影響を与えない。
故に、ビタミンKアンタゴニストが卒中リスク高い場合に使用され、低リスクにはアスピリンを投与推奨の理由である。
ビタミンKアンタゴニストは、治療域が狭く、定期的なINR測定が必要。米国の調査では50%が出血リスク状態に置かれているという報告がある。
ビタミンKアンタゴニスト治療不能という理由は数々ある。
出血リスクのあるヒト、INRモニタリング不能、ビタミンKアンタゴニスト治療忌避すべき対象者など


Effect of Clopidogrel Added to Aspirin in Patients with Atrial Fibrillation
The ACTIVE Investigators
N Engl. J Med. Vol. 360:(20) 2066-2078 May 14, 2009
卒中リスク増加し、ビタミンK拮抗剤治療不適患者7554名の心房細動の症例を、アスピリン処方し、追加として、ランダムに、clopidogrel(75mg) とプラセボに割り付け
プライマリアウトカムは、卒中、心筋梗塞、非中枢神塞栓、血管原因死亡の組み合わせ

フォローアップ3.6年中央値
重大血管イベント clopidogrel 832(6.8%/年) vs プラセボ 924 (7.6%/年)
(相対リスク clopidogrel, 0.89; 95% 信頼区間 [CI], 0.81 ~ 0.98; P=0.01)

この差は、clopidogrelによる卒中リスク減少が主な理由

卒中: clopidogrel 296名(2.4%/年) vs プラセボ 408名(3.3%/年) (相対リスク, 0.72; 95% CI, 0.62 to 0.83; P<0.001)

心筋梗塞: clopidogrel(0.7%/年) vs プラセボ 115(0.9% / 年)(相対リスク 0.78; 95% CI, 0.59 to 1.03; P=0.08)

重大出血:clopigorel 251名 (2.0% /年) vs プラセボ 162名(1.3% /年) (相対リスク 1.57; 95% CI, 1.29 to 1.92; P<0.001)



ワーファリン治療困難事例に、アスピリン+clopidogrel75mg は有用ということが結論


こういうリスクの高い薬剤ってのは先発にしたい。安価な薬剤なのに、薬剤副作用喚起してくれるエーザイは偉いと思う。後発だらけになって、薬剤情報提供をしない後発メーカーだらけになったら・・・そういうリスクを厚労省は考えないのだろうか? ・・・ 先週のNHK教育でジェネリック推進の講演を垂れ流していたが、後発メーカーが薬剤情報提供の義務を果たしてないという話は全く出なかった。・・・無くなってわかる・・・薬剤に関する誠実な情報適用

by internalmedicine | 2009-05-14 08:29 | 動脈硬化/循環器  

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