就寝前ACE阻害剤投与は就寝中血圧コントロールを改善

ひさしぶりに、chronotherapyの話題

HOPE研究(Hypertension. 2001;38:e28.)でも言われたことなのだが・・今更という気もする

日本で上梓されてないACE阻害剤なので・・・そのまま臨床には使えないが、ACE阻害剤の中に同様な夜間降圧効果の優れるものがあるのかもしれない。各メーカーに問い合わせてみることとしたい。


Chronotherapy With the Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitor Ramipril in Essential Hypertension. Improved Blood Pressure Control With Bedtime Dosing
”Hypertension" Published Online on May 11, 2009
特定のACE阻害剤は朝・夕投与で血圧に対して異なる反応が生じるという事が示される臨床研究報告がある。
朝投与に比べ、就寝時投与は、夜間血圧が高くなる
この研究はramiprilの持続血圧測定により時間依存的影響報告である


115の未治療高血圧患者(平均 46.7±11.2歳)をランダムに、ramipril(6mg/d)単剤を朝、就寝時投与に分けて投与
血圧は治療前48時間、治療後6週間で測定
血圧減少は両群とも活動時同様
しかし、ramiprilの就寝投与は、就寝中血圧減少としては、朝投与より、有意に有効

目覚め時投与後、覚醒:睡眠血圧比は減少するが、就寝時投与後では、dipping ptternの方向へ増加する。

コントロール化持続血圧比は就寝投与で43%→65%(P=0.019)と増加

夜間血圧調整は就寝時の方が、朝投与より良好で、昼間の降圧効果の有効性を欠くことなく良好である。

これは、夜間血圧は、昼間の平均血圧よりより心血管リスクとして明確となっており、臨床的に重要である。

用量依存カーブの変化、コントロール患者比率の増加、夜間血圧効果の有用性など夜間ramipril投与は本態性高血圧治療のACE阻害剤処方として斟酌すべき



夜間ACE阻害剤投与は今ひとつ普及してない・・・これがきっかけになれば有益なのかもしれない

by internalmedicine | 2009-05-16 09:56 | 動脈硬化/循環器  

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