慢性心筋虚血への自家骨髄細胞注入治験

慢性心筋虚血動物モデルでは、骨髄細胞注入は心筋再潅流、左室機能の改善をもたらす。
患者がこの治療modalityによりベネフィットを得ることができるかどうか、van Ramshorstらは、薬物治療不応性慢性心筋虚血へのランダム化二重盲検プラセボ対照トライアルを行い、プラセボ比較で心筋内注入は、統計的に有意だが、心筋再潅流・左室機能への改善は軽度であった。

Intramyocardial Bone Marrow Cell Injection for Chronic Myocardial Ischemia
A Randomized Controlled Trial
JAMA. 2009;301(19):1997-2004.
自己骨髄由来単核球 100×106とプラセボ比較
3ヶ月フォローアップにて、総計ストレス・スコアは骨髄細胞治療群で23.5 (4.7) → 20.1 (4.6) (P < .001) と改善し、プラセボは 24.8 (5.5) → 23.7 (5.4) (P = .004) であった。

MIRI施行骨髄細胞治療群は、3ヶ月後時点で、左室駆出率 3%(95% CI, 0.5% ~ 4.7%; n = 18)改善、プラセボ改善せず

CCS angina scoreは骨髄群で有意に改善(6-ヶ月後絶対差, –0.79; 95% CI, –1.10 ~ –0.48; P < .001) で、プラセボ有意な改善無し

Quality-of-life score は3ヶ月後56% (9%)→ 64% (12%)、6ヶ月後 69% (12%)
プラセボは57% (11%) → 61% (14%) → 64% (17%).

CCSクラスの改善、QOLスコアは骨髄群で有意に改善(P = .03 と P = .04)


薬物治療不応性慢性心筋虚血短期研究で、統計学的に有意だが、軽度の心筋環流改善をもたらした
長期結果および死亡率・合併症評価に関するさらなる研究が必要

by internalmedicine | 2009-05-20 09:04 | 動脈硬化/循環器  

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