高血糖がCOPD非侵襲的人工呼吸アウトカムの予測因子

重症患者と血糖の問題はいろいろ議論があり、外科的侵襲(メタアナリシス:厳格な血糖コントロールは必ずしも生存率向上につながらず? 2008-08-27)や心筋梗塞後(厳格な血糖コトンロールは分子学的メカニズムから心筋梗塞後の心臓リモデリングと改善? 2009-04-18)、ARDS(ARDS / ALI 2007-05-05 )など・・・ベースにより統一的見解は無理なのか・・・様々な知見が発表されている。

非侵襲的人工換気の予後に、血糖が関連するってことになると・・・背後のプレドニゾロン使用状況など交絡因子補正されているのだろうか・・・という疑問も生じるが・・・

Hyperglycaemia as a predictor of outcome during Non Invasive Ventilation in decompensated COPD
Thorax. Published Online First: 18 May 2009. doi:10.1136/thx.2008.106989
88名の患者(平均ベースラインpH 7.25, PaCO2 10.20 kPa(76.5 mmHg)、PaO2 8.19 kPa(61.43 mmHg)でpH off therapy・NIVクライテリア合致 79(90%)

多変量解析にて、フォローアウトカムにおける、ベースラインの呼吸回数(OR 0.91; 95% CI 0.84-0.99)、ランダム血糖(≧ 7 mmol/l (126mg/dl) OR 0.07; 95% CI 0.007-0.63)、受診時APACHEIIスコア(OR 0.75; 95% CI 0.62-0.90)
呼吸回数<30回/分とランダム血糖< 7mmol/lがNIV成功率を97%と予測

by internalmedicine | 2009-05-25 10:03 | 呼吸器系  

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