うつと疼痛自己マネージメント

外来プライマリケア患者では疼痛とうつは同時に訴える場合が多い。30-50%が併存する。
Kroenkeらは慢性筋骨格疼痛と軽度・重度うつ患者のランダム化研究で、個別化テーラー化至適抗うつ治療と自己マネージメントプログラムを含む介入にて、通常ケアに比べた。

12ヶ月時点で、介入群でうつ・疼痛重症度の有意な改善をみた

Optimized Antidepressant Therapy and Pain Self-management in Primary Care Patients With Depression and Musculoskeletal Pain
A Randomized Controlled Trial
JAMA. 2009;301(20):2099-2110.



Dr. Kroenke(Indiana University-Purdue University Indianapolis Chancellor's Professor)が著者

うつ治療を厳格にモニターしている患者で疼痛自己管理訓練を行っている患者ではうつの減少が見られ、痛みの重症度・disabilityも軽減した。このベネフィットは6ヶ月間継続。

この研究者たちの次の研究は、疼痛治療薬剤の最適化と認知行動療法の検討をプラン化している。
疼痛とうつは職業上の生産性低下をもたらす原因となっている、患者や医者だけでなく、社会的にも重要なのだが・・



疼痛を扱う医師、現実には整形外科やプライマリケア医としての内科が多いと思うのだが、かれらがうつをすくい上げて、うつ治療に向かわさせられるかどうか?
そして、うつを扱う医師、精神科・心療内科などが身体化症状を向精神治療薬やカウンセリングだけで済ましてないか?
いづれにせよ、ここまで相互合併が多ければ、統一したプログラムが必要
うつをスクリーニングしやすくする環境、認知行動療法を主としたうつ治療をシステミックに行える環境の構築
そして、それを阻害する要素の除外もしくは方向転換させる工夫などが診療報酬上も必要
・・・日本の医療の大きな問題が、肩こり・腰痛治療にあると私は思う・・・


Self-Management and the Chronic Care Model:http://hab.hrsa.gov/publications/march2006/

by internalmedicine | 2009-05-27 10:34 | 運動系  

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