腸炎熱治療にいまのところフルオロキノロンが第一選択
2009年 06月 05日
チフス、パラチフスに対するフルオロキノロンと他の抗生剤比較の20のRCTで、成人の臨床的再発に対する効果はクロラムフェニコールよりフルオロキノロンが良好であった。小児に関してデータが限定的で、薬剤抵抗性が通常ない地域では腸炎発熱の治療としてベストであると判断された。
A comparison of fluoroquinolones versus other antibiotics for treating enteric fever: meta-analysis
BMJ 2009 338: b1865
しかし忘れてはならないのは、感染流布しており、薬剤抵抗性のある地域での、ワクチンの有効性である
日本では、”ワクチン接種禍”ということで、1970年 腸チフス、パラチフスワクチンの中止されている。だが、感染多発地域に行くときには配慮が必要だろう。
LASR 海外渡航と腸チフスワクチン (Vol. 30 p. 95-96: 2009年4月号)
腸チフス・ワクチンの有効性と毒性 http://cochrane.umin.ac.jp/JP/jp001261.htm
渡航前には、各国大使館のウェブをチェックしておくと、書かれているところもある。
e.g. 在インド大使館
by internalmedicine | 2009-06-05 09:36 | 感染症