新規経口血糖降下剤:Saxagliptinの心血管イベント抑制効果

Saxagliptinの心血管イベント抑制効果

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ADA/14590
dipeptidyl peptidase-4 (DPP4) inhibitorであるSaxagliptinはメタアナリシスの結果心血管保護作用があるかもしれない。主要心血管イベントはプラセボ・メトフォルミンに比較してsaxagliptinで55%(0.45, 95% 信頼区間 0.24 ~ 0.83))減少

高リスク群ほど、統計学的に心血管イベントを対照群比較で抑制という久々にほんものの薬剤という印象をもつ報告で、phase II、III試験のプールデータにおいて、見られた知見。
rosiglitazone (Avandia) などの薬剤による心血管イベントにかかわる疑問が上がっている矢先
主要心血管疾患死亡・非致死的心筋梗塞・非致死的卒中イベント頻度が全対象、個々研究、リスク状態の高いサブグループで心血管イベント増加は見られてない。
saxagliptin治療群は対照群の半分(0.7% vs 1.4%)
急性心血管イベント、血管再建および可逆性・非可逆性イベントはsaxagliptinで少なかった (1.1% versus 1.8%).

saxagliptinは包括的・心血管特異的死亡率低下をもたらす (0.3% versus 1.0% 、 0.2% versus 0.8%, respectively).

心血管疾患既往: 9.2% versus 46.3%
糖尿病を超える心血管リスク要素1つ以上: 7.0% versus 15.8%
糖尿病を超える心血管リスク要素2つ以上: 9.1% versus 18.4%
高血圧既往: 8.8% versus 22.5%
コレステロール高値: 8.0% versus 13.2%
男性: 7.7% versus 22.5%
65歳以上: 11.4% versus 9.9%



日本で発売されると大塚かぁ・・・

by internalmedicine | 2009-06-08 12:19 | 糖尿病・肥満  

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