Zikaウイルスのラップ島での流行(住民の七割強感染)

公式情報:CDC In the News, 2007年6月28日では、希な感染症という報告だった。
血清学的診断だけで、デング熱とされている本邦事例があるが、ウィルス検査をしてないようだが・・・これが日本に持ち込まれてないという証拠は?

臨床症状として軽いため、インパクトは少ないのかもしれないが・・・日本の医師たちも無関心のままではいけないだろう!

Zikaウィルスは、flavivirusで、アジア・アフリカでヒト感染症を引き起こすことで知られていた。
ZikaウィルスのYap島での流行についての報告。

主に発疹、発熱、関節痛、結膜炎で、3歳以上のYap住民の73%がが流行四ヶ月の間に感染したと思われる。

Zika Virus Outbreak on Yap Island, Federated States of Micronesia
N. Engl J Med. Vol. 360:(24) 2536-2543 Jun. 11, 2009


Zika ウィルスはウェストナイル、デング、黄熱などと関連する flavivirus (family Flaviviridae)に属し、1947年ウガンダのEntebbeのZikkaの森のrhesus monkeyから分離されたウィルスで、2006年にゲノム配列同定
アフリカ・アジアで、ヒトのZikaウィルス感染に関する血清学的エビデンスがあり、ウガンダ、ナイジェリア、線絵がルでもヒトから同定されている。Zikaウィルスは感染蚊からヒトに感染すると考えられ、 Aedes africanus、  Aedes luteocephalus、  Aedes aegyptiなどから同定されている。
流行は報告されておらず、症例は14例のみ記載されている。
2007年4-5月、Yap島の医師が”皮疹、結膜炎、発熱自覚、関節痛、関節炎”を記載し、デングIgMキット陽性で、この疾患をデング熱と臨床的に別のものと判断し、二回の流行をYapで見いだしている。
2007年6月、CDC Arbovirus Diagnostic and Reference Laboratoryに血清を送り、71サンプルのうち1(14%)でRT-PCR) assayによるZikaウィルスRNAを見いだした。
RT-PCRアッセイで、他のarbovirus、dengue、 chikungunya、o'nyong-nyong、 Ross River, Barmah Forest、 Sindbis virusesといったものに関しては陰性であった。

49例の確定例、59例のprobable case
Yapの10分の9の市行政区域住民
皮疹、発熱、関節痛、結膜炎が主な症状で、入院、出血症状、死亡例は報告されてない。
3歳以上のYap住民の73%(95%信頼区間, 68-77)が最近感染していると思われ、
Aedes hensilliが主な原因と思われる


臨床症状が軽いため、流行がなかなか捕まえられないのだろう。

by internalmedicine | 2009-06-11 08:32 | 感染症  

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