セロトニン担体蛋白遺伝子とストレスイベント、うつリスク

セロトニントランスポーター蛋白のゲノタイプとうつリスク相関せず

Interaction Between the Serotonin Transporter Gene (5-HTTLPR), Stressful Life Events, and Risk of Depression
A Meta-analysis
JAMA. 2009;301(23):2462-2471.
serotonin transporter gene (5-HTTLPR) とストレスフルな人生のイベントとの関連が、major depressionのリスクを増加させるということが示唆されている。Rischらはメタアナリシスを行い、5-HTTLPR genotype、ストレスフル・イベント、うつリスクについて検討.ストレスフルイベント数が、うつリスクと関連していることが判明( (OR, 1.41; 95% CI,1.25-1.57)

serotonin transporter genotypeのみ、あるいは、ストレスフルイベントとの関わり合いが、うつリスク増加と相関しているというエビデンスは見いだせなかった。





これだけみれば、外的影響が大ということになるが、他の遺伝的あるいは遺伝子に関しては検討されてないわけだから、多要素に関しては何も言えない・・・molecular neurobiologyの世界(Nature 455, 894-902 (16 October 2008))からみればとてもtinyな研究かも?

Nature 455, 894-902(16 October 2008)によれば、慢性ストレス後の脳の領域のneuroplastic changeについて語られることが多く、構造的、transcriptionalなepigenetic的変化がいくつかの脳の領域でみつかり、これらのモデルが領域特異的遺伝的manipulationの行動学的変化を可能とし、その結果マウスやウィルスを介した遺伝子transferによりターゲット化した遺伝子変異で検討されている。
非近交系齧歯類ないの極端なpopulationでの選択的繁殖もストレス感受性、抵抗性種の確立に用いられる。 quantitative trait locus (QTL) 解析として特に有用。この運動分析法は生物学的メカニズム、ストレス反応の発現の多様性に関するメカニズムの研究に役立つ。たとえば社会的攻撃による感受性が、VTA(腹側被蓋領域 )ドパミン産生ニューロンの電気的活動性亢進により影響を受け、periaqueductal grey (PAG) areaの transcription factor DeltaFOSBをエンコードする遺伝子誘導により無力感を獲得するのに対して抵抗性に働くなど・・・

(Nature 455, 894-902(16 October 2008))

うつは病因論的に生物学的パターンの組み合わせから生じるだろう。外的stressorがうつ発症と関連するだろう。いくつかの考えられるメカニズム、たとえば、HPA axisは生物学的なストレス反応メカニズムに大きっかんけいしストレス反応性の高まりと関連する。このシステムは、PKAやPKCなどを含むsignal transduction pathwayなどがGR、 BDNF、 trkbを含むこの系のキー遺伝子の調整に重大な役割を果たす。ROSや、サイトカインなどに直接関与し、DNAの化学的修飾、とくに遺伝子領域やプロモーターのメチル化などにより影響を受ける

(Psychiatr Clin North Am. 2007 March; 30(1): 1–11. )

by internalmedicine | 2009-06-17 10:30 | 精神・認知  

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