VYMET研究:スタチン+ゼチーアの効果

ezetimibe+スタチン治療はもう少し評価されても良いのかもしれない。・・・だが、なにせ、薬価が未だ高すぎる

Lipid–altering efficacy and safety of ezetimibe/simvastatin versus atorvastatin in patients with hypercholesterolemia and the metabolic syndrome (from the VYMET study)
The American Journal of Cardiology
Volume 103, Issue 12, Pages 1694-1702 (15 June 2009)
メタボリックシンドローム患者は、心血管リスクが高く、強化脂質治療が必要とされる。多くの患者は脂質治療は開始量のままで、高用量に補正されていないことが多い。
高コレステロール血症+メタボリックシンドロームを有する1128名の二重盲検ランダム化、6週間研究、ezetimibe/simvastatin 10/20 mg versus atorvastatin 10 or 20 mgの脂質低下有効性評価トライアル
プライマリエンドポイントはベースラインからのLDL低下比率
追加エンドポイントは、他の脂質、リポたんぱく比、HDL、CRP、事前脂質特性の達成度
atorvastatin群に比較して、ezetimibe/simvastatinで、LDLコレステロール、非HDL、アポリポ蛋白B、lipid/lipoprotein比は有意に改善(p <0.001)
事前特異化LDL、非HDLリポたんぱくコレステロールは有意にezetimibe/simvastatin群でatorvastatinより全ての投与量比較で減少(p <0.05)
HDLはtorvastatin 10 mgよりezetimibe/simvastatin 10/20 mgで有意に低下 (p <0.05)し、atorvastatin 40 mg よりezetimibe/simvastatin 10/40 mg出て以下 (p <0.01)。
中性脂肪、VLDL、hr CRPは両治療群同様
肝臓、筋肉、消化管、肝炎、アレルギー反応・皮疹関連副事象は同様で少ない。

by internalmedicine | 2009-06-23 15:06 | 動脈硬化/循環器  

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