食事由来抗酸化ビタミンと喘息アウトカムの関係
2009年 06月 27日
あくまでも横断的検討であり、いろんな要素が含まれているだろう
Association between antioxidant vitamins and asthma outcome measures: systematic review and meta-analysis
Thorax 2009; 64: 610-619.
食餌性ビタミンA摂食は有意に喘息のひとで、喘息でない人より少ない(MD –182 µg/day, 95% CI –288 to –75; 3 研究数)
軽症より重症の人で少ない(MD –344 µg/day; 2 研究数)
最小4分位食事摂取 (OR 1.12, 95% CI 1.04 ~ 1.21; 9 研究数)とビタミンCの値は喘息オッズ増加と相関
ビタミンE摂食は一般的に喘息状態と無関連だが、軽症喘息より重症喘息で有意に低下していた (MD –1.20 µg/day, 95% CI –2.3 to –0.1; 2 研究数)
フリーラジカル説は良いとしても、スカベンジャーそのものが悪者としてホスト組織にも悪影響を与える可能性を考える研究者たちもいる(BBC)。サプリメントのような高用量な純化したビタミンEだけだと身体への悪影響の可能性は高い。食事としてならスカベンジャー以外の相互作用によりその悪影響が打ち消される。
下記悪評は食餌性の物にはなく、サプリメントにのみ当てはまる。
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by internalmedicine | 2009-06-27 10:29 | 呼吸器系