PET-CT肺がんステージングで無駄な胸腔鏡検査減少につながる

PET-CT肺がんステージング

PETの臨床応用として、肺非小細胞癌(NSCLC)のステージングは、その臨床応用として最初に承認されたものである。2001年以来、PET-CTは急激にstand-alone PETに置き換わり、術前ステージングとしtねお診断価値はCT単独・PET単独を上回る。アドバンテージは、T因子のより正確な腫瘍ステージの割り付けにもとづき、N因子である、リンパ節ステージづけにもとづく広がりの無さの評価によるものである。診断正確性を改善することが疾患マネージメント改善につながるか不明であったための検討

2つのランダム化トライアルの検討で、stand-alone PETの臨床的がなされて。Tinterenらによるトライアルではstand-alone PETを通常のステージングに加えることで、胸腔鏡検査数を50%減少させることが示された。べつのランダム化トライアルではPET追加で胸腔鏡検査減少を見いだせなかった。

肺がんのステージの見極めは予後推定に必須であり、不正確なステージングは治癒目的の手術後の遠隔再発につながり、良性結節の除去という無駄にもなる。

非小細胞肺癌(NSCLC)へのPET+CT併用+通常のステージングを通常のステージング単独とを前向きに比較

エンドポイントは、"futile"(無駄な)胸腔鏡で、curable NSCLCとなる可能性症例以外の無駄な検査を"futility”と表現する。NSCLCのPET-CTを用いた術前ステージングで、胸腔鏡総数と”futile”な胸腔鏡数減少に役立った

Preoperative Staging of Lung Cancer with Combined PET–CT
N Engl J Med. Vol. 361:(1) 32-39 Jul. 2,2009



結果的に”無駄な”胸腔鏡数の検討
TNM Stage IA-IIB:
PET-CT+通常: 非無駄 vs 無駄  :20(51) vs 10(48)
通常: 非無駄 vs 無駄 :13(37) vs 14(37)

TNM Stage IIIA:
PET-CT+通常: 非無駄 vs 無駄  :8(21) vs 5(34)
通常: 非無駄 vs 無駄 :11(31) vs 9(24)

TNM Stage IIIB:
PET-CT+通常: 非無駄 vs 無駄  :11(28) vs 6(29)
通常: 非無駄 vs 無駄 :11(31) vs 15(39))

総数:
PET-CT+通常: 非無駄 vs 無駄  :39(100) vs 21(100)
通常: 非無駄 vs 無駄 :35(100) vs 38(100)

by internalmedicine | 2009-07-02 10:03 | がん

 

<< 老人の院内心肺蘇生後の疫学研究... 結核診療ガイドライン(日本結核... >>