急性腹痛の画像診断:腹部超音波→CTが合理的 ・・・でも 緊急性みのがし6%

こういう報告をみるとすくなくとも救急の場では、日本はCT撮りすぎだと言えないのでは?

それから、司法の者に告ぐ!・・・まともな診療戦略でも”緊急事態をみのがす確率は6%は存在するということを!

Imaging strategies for detection of urgent conditions in patients with acute abdominal pain: diagnostic accuracy study
BMJ 2009;338:b2431
1021名の2時間超~5日間の非外傷性腹痛
医師治療中・妊娠中・出血性ショック治療監視下とされ画像診断無しのEDからの他院を除く症例

単純レントゲン(立位胸部、臥位腹部)、超音波、CTを臨床所見、検査室検査後施行
熟練医師委員が6ヶ月後最終診断、緊急性の有無を分類


緊急と最終診断されたのは661 (65%)名
初期臨床診断は多くの疑陽性“緊急性有り診断”が生じていた。
超音波、CT後その疑陽性を減少させた
超音波より、CTによって、“より緊急性有り”診断が検知された。
CTは感度89%(95% 信頼区間 87% ~ 92%)
超音波は感度 70% (67% ~ 74%) (P<0.001)

超音波所見なしあるいは結論づけできずと判断後のCTという条件付け戦略はより感度増加させ、”緊急性あり”みのがしわずか6%であった。
この戦略にて、CT施行されたのは49%(46%~52%)の患者となった。
BMIや年齢、腹痛指標による代替的戦略は大量の感度減少をもたらすこととなるだろう。

by internalmedicine | 2009-07-03 10:03 | 消化器  

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