出生児低体重児は青年期の呼吸器系入院リスクとなり得る

出生時に大きく変わるのは呼吸であり、小児期はまだ肺の発達段階
発達してから呼吸開始となればよいが、未熟なままで出生した場合は、その後の呼吸器系感染や疾病脆弱性に関わる・・・という話


Low Birth Weight and Respiratory Disease in Adulthood
A Population-based Case-Control Study
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 180. pp. 176-180, (2009)
この研究は住民ベースで、症例対照研究
ケースは18-27歳で呼吸器疾患入院経験有りを対象
(1) 極低体重出産児 (この場合は、生下時体重,<1,500 gで日本と異なることに注意) (2) 低体重出産児 (生下時体重, 1,500–2,499 g)
呼吸器疾患入院は退院時診断コードを用いて定義
4674例の患者と18445の対照
呼吸器疾患入院オッズ比は極低体重で1.83(95%信頼区間[CI], 1.28-2.62; P=0.001)
低体重では1.34(95%CI, 1.17-1.53;; P < 0.0005)
生下時年、性、母胎年齢、人種、住居、結婚状態補正後も相関維持

by internalmedicine | 2009-07-06 10:04 | 呼吸器系  

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