乳幼児期の中耳炎アモキシシリン治療が再発性中耳炎を引き起こす?
2009年 07月 10日
プライマリケア・ベースframework内の前向き3年フォローアップ、二重盲検ランダム化プラセボ対照トライアル研究
Recurrence up to 3.5 years after antibiotic treatment of acute otitis media in very young Dutch children: survey of trial participants
BMJ 2009;338:b2525 Published 30 June 2009, doi:10.1136/bmj.b2525
現行ガイドラインは、重症、両側急性中耳炎もしくは2歳未満での場合に限定して推奨
急性中耳炎のほとんどでは、経過観察を推奨
急性中耳炎への抗生剤投与の長期的影響は不明であった。そして、多くの医師たちは、将来への不安、抗生剤を結局使わなければならないのかという不安、結果的に抗生剤抵抗性を増やすのではないかという不安
抗生剤使用は、薬剤抵抗性細菌叢のコロナイゼーションの可能性があり、感染を繰り返す可能性も考えられた。
抗生剤による鼻咽頭部のコロナイゼーションにて筆者らは説明を試みている(根拠:Clin Infect Dis 2002;34:1301-9. J Infect Dis 2001;183:880-6 J Med Microbiol 2005;54:83-5. Acta Paediatr 2000;89:1316-21.)。それと、自然免疫反応への影響により、防御機構を弱めている(.Otolaryngol Head Neck Surg 2007;137:851-7. BMJ 2000;320:150-4. BMJ 1997;314:722-7. )という説明である。
by internalmedicine | 2009-07-10 09:48 | 感染症