抗インフルエンザ治療薬:季節型・新型にはリレンザ、その他H3N1/B確定例にはタミフル

「医療の確保、検疫、学校・保険施設などの臨時休業の要請などに関する運用方針」(http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/swine/21chi3_88.pdf)
・通常の季節型インフルエンザと異なり、新型の場合は、自宅療養期間として、「発症した日の翌日から7日を経過するまで・・・できるだけ外出自粛」
・予防投薬は保険診療対象外
・濃厚接触者予防投薬は、基礎疾患を有する者”等”:自治体判断による公費負担、国からの補充はない!
・個々の事情に応じて基礎疾患が無くても医師の判断で予防投薬可能
・4歳以下の幼児に対しては、かかりつけの医師判断で、禁忌などの使用上の注意に留意!
・患者との距離が2mいないでも感染防御(マスクの着用等)がなされていた場合は職務継続可能

基礎疾患のない者に”かかりつけの医師”がいる、いないと設定するのってアホ?
基礎疾患がない場合は、基本的には受診する医療機関が分からない場合、”発熱相談センター”へ、原則としては,“一般医療機関”全てが、”発熱外来機能”をもって対応する。・・・予算措置せず、強引なバカ役人の所業
・基礎疾患を有する場合もかかりつけ医優先なだけであり、一緒。”すみやかに抗インフルエンザ薬”・“重症化事例はPCR実施”と書かれているが、自治体よ、責任持てよ!
・妊婦の場合は、例外で、産科以外に受診させようとしている。
・入院施設に対する施設・人員への配慮無し!・・・やはり想像力のないバカ役人たち





以下、ちょっと古くなってしまったが、避けて通れないので・・・記載

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ACIP/14896
"Advisory Committee on Immunization Practices"にて「検査陰性であったもインフルエンザを疑い、抗ウィルス薬使用を考慮するなら、zanamivir(リレンザ)を使用すること」と意見一致。

ACIP: Zanamivir Best for All Flu, Including New H1N1
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ACIP/14896


Oseltamivir(タミフル)は、H3N2もしくはBの季節型インフルエンザ検査例で使用すべきである。なぜなら、季節型インフルエンザA1N1の99%超はすでに耐性であると述べている。アマンタジン、リマンタジン、アダマンタンの抵抗性にはばらつきがある。

この推奨は、ちかじかMMWRで報告される予定とのこと

by internalmedicine | 2009-07-15 14:06 | インフルエンザ  

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