日医サービス:「健康食品のすべて」ナチュラルメディシン・データベース

NHK「ニュースおはよう日本」健康食品と薬ののみ合わせについて


これで紹介されたそうである。


データベース、日医会員に解放したとのこと



モデル事業の検証を行っている「国民生活安全対策委員会」からは、医師会員が、国民・患者に分かりやすく、健康食品のリスク等に関する説明を行うことが出来るような資料が必要であるとの指摘がなされていた。

 日医は、7月22日から、本会会員が、いわゆる健康食品の成分や被害事例に関する解説に、容易にアクセスすることが出来る環境を構築するため、WEB版の「健康食品のすべて ナチュラルメディシン・データベース」を、日医ホームページのメンバーズルーム(会員向けHP)からリンクすることにより、無償で閲覧出来るようにした。


「健康食品のすべて」ナチュラルメディシン・データベースはこちらから
 ⇒ http://www.med.or.jp/japanese/members/chiiki.html


例:マオウ(麻黄)から、一部抜粋:
マオウ(麻黄)とは

英文名:EPHEDRA

別名ほか:木賊麻黄:モグゾクマオウ,麻黄根(Mahuanggen,Ma Huang Root),ワイマオウ:矮麻黄(Ephedra gerardiana),フタマタマオウ,マンシュウマオウ(Ephedra distachya),トクサマオウ,コダチマオウ,キダチマオウ(Ephedra equisetina),アイマオウ(Ephedra intermedia),クサマオウ,シナマオウ(Ephedra sinica),Cao Mahuang,Desert Herb,Ephedra shennungiana,Ephedra sinensis,Ephedrae herba,Herbal Ecstasy,Joint Fir,Ma Huang,Ma-huang,Mahuang,Muzei Mahuang,Popotillo,Sea Grape,Teamster's Tea,Yellow Astringent,Yellow Horse,Zhong Mahuang

マオウ(マオウ)とは:ハーブです。通常,枝や先端部を用いてくすりを作ることもありますが,根または全体が使われることもあります。

効き目は:喘息,気管支炎,気管支けいれんなど呼吸器系障害に対処するという科学的データもあります。ただ,この効能を得るには,多量,またはおそらく安全とはいえない量の摂取が必要でしょう。こうした疾患に,危険を冒してまでマオウを使用するのは,得策とはいえません。というのは,ほかにもっと安全な治療がいくつもあるからです。マオウは,かなりの割合で,減量を促進しますが,こうした用途は安全ではなく,効き目もありません。十分な情報が得られていないので,運動選手の成績向上,アレルギー,鼻づまり,風邪,インフルエンザ,発熱など多くの症状に有効かどうかは不明です。
体重減。運動や低脂肪の食生活と併用すると,幾分のダイエットになりますが,用法・用量を守って摂取する健康体の人にも,深刻な副作用が生じるおそれがあります。
喘息や気管支炎,気管支けいれんなどの呼吸器系疾患の症状を緩和しますが,この効能を得るには,多量に,また危険とも取れる量を摂取する必要性があります。ほかにもっと安全な治療法が多くあるため,こうした症状に,危険を冒してまでマオウを使用するのは得策とはいえません。

有効性レベル③:体重減。運動や低脂肪の食生活と併用すると,幾分のダイエットになりますが,用法・用量を守って摂取する健康体の人にも,深刻な副作用が生じるおそれがあります。
喘息や気管支炎,気管支けいれんなどの呼吸器系疾患の症状を緩和しますが,この効能を得るには,多量に,また危険とも取れる量を摂取する必要性があります。ほかにもっと安全な治療法が多くあるため,こうした症状に,危険を冒してまでマオウを使用するのは得策とはいえません。

科学的データが不十分です:運動能力の改善,アレルギー,鼻のうっ血,風邪,インフルエンザ,発熱など。

体内での働き:エフェドリンという化合物を含んでいます。エフェドリンは,心臓や肺,神経組織を刺激します。

安全性:マオウは,安全性にかかわる懸念により,米国では禁止されています。使用すると,血圧上昇,心臓発作,筋肉障害,ひきつけ,卒中,心臓鼓動の異常,意識喪失などの症状に関連し,また命にかかわる場合もあります。こうした副作用は,多量に,または長期に使用した場合に起こりやすくなるでしょう。1日32mg以上摂取すると,脳内出血(脳卒中)の危険性が3倍以上になるようです。また,深刻な副作用の危険性は,有効性を上回るということです。ほかに,めまい,落ち着きのなさ,不安感,かんしゃく,動悸,頭痛,食欲不振,悪心,嘔吐などの幾分軽い副作用の可能性もあります。カフェインのようなほかの興奮剤と併用してはいけません。この場合,命にかかわるおそれなど,副作用の危険性は増大します。カフェインの供給源には,コーヒー,お茶,コーラナッツ,ガラナ,マテ茶などがあります。妊娠中,授乳中,胸痛,不安感のある人,糖尿病や緑内障,心臓病または心臓の鼓動の異常がある,甲状腺に問題のある人,高血圧,振戦,腎臓結石,褐色細胞腫,発作性疾患の人は使用してはいけません。

医薬品との相互作用
中:デキサメサゾン、麦角誘導体、抗うつ薬(モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬)、糖尿病治療薬(血糖降下薬)
高:催不整脈薬(QT延長薬)、メチルキサンチン、けいれん(てんかん)発作予防に使用される医薬品(抗けいれん薬)、興奮剤

経口摂取:肥満患者の痩身に使用される場合,マオウ12mgをガラナ豆40mgとともに1日3回,それに加えて17種類のビタミン,ミネラル,サプリメントを摂取します(3719)。通常の痩身向けには,マオウ1日90mgを,カフェイン192mgとともに摂取する方法も取られています(8647)。このほか,マオウ60mgとコーラの木の実,ウィローバークも痩身に併用されます(12811)。マオウの通常摂取は,エフェドリンとして計算されるエフェドラアルカロイド15~20mgを1日3回までです(6486)。



みたところ・・・かなり役立つデータベースである。

飲み合わせばかりに目が奪われているが、マオウの痩身での使用は36mg/日で、”1日32mg以上摂取”をオーバーしている。さらに驚くのは、ナイシトールの1日量はマオウ ・・・0.60g!!、600mg!!!

・・日本の行政って、アホ?

by internalmedicine | 2009-07-23 15:05 | 医学  

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