診療報酬:英国のP4Pで限界判明

(医療の世界では”不実”で有名な)富士通が解説している・・・P4P(ペイフォーパフォーマンス)
P4P(ペイフォーパフォーマンス)とは、医療機関が、高質で効率的な医療サービスを提供した場合に、高い診療報酬を支払うというインセンティブ制度です。P4Pの目的は、医療の質の向上と共に医療費の有効活用を実現しようとするもので、近年、米国、英国、オーストラリアなど、欧米先進諸国で導入されつつあります。


また・・・適当なことを! 


現実の世界では、英国のP4Pではその限界が報告されている。

2004年、イギリスは、家庭医に対し、臨床の質目標達成に対する"pay-for-performance system”を導入。冠動脈疾患、喘息、糖尿病のケアの質解析の結果、質のinitial gainをもたらしたが、その後の、質の改善は緩徐から減弱となった。

Effects of Pay for Performance on the Quality of Primary Care in England
N Engl J Med. Vol. 361:(4) 368-378 Jul. 23, 2009
2003-2005年間に、ケアの質の改善率は糖尿病、喘息で増加した (P<0.001)が、心疾患では増加せず。2007年までに、3疾患で、改善率は緩徐となり (P<0.001)、ケア観点の質はインセンティブと相関せず、喘息、心疾患患者では減少に転じた。
この"pay-for-performance scheme"と導入と比較して、2005年後の改善速度は喘息糖尿病で不変で、心疾患では減少(p=0.002)
患者方向では、ケアアクセスや個人間のケア観点からは有意な差が見られず。
継続性のレベルは、コンスタントであったが、導入直後より減少が見られ (P<0.001) 、その後も減少のままである。

by internalmedicine | 2009-07-23 15:45 | 医療一般  

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