抗コリン作動性薬剤での認知機能低下

BMJを元に、抗コリン作動性薬剤で軽度認知機能障害  2006-02-24 10:17 で、以前、抗コリン剤と認知機能の論文を取り上げた。

意外な薬剤が、抗コリン作動性としてあがっていることに驚く。 →http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/332/7539/455/TBL1


コリン作動性、抗コリン性を(a) serum radioreceptor assay to quantify drug induced muscarinic blockadeと (b)summation of average estimated clinical effects of specific drugsで分析したもので、脳脊髄関門通過まで考慮したもので、この場合の主な抗コリン作動性薬としては・・・
抗ヒスタミン、コデイン、コルヒチン、ジゴキシン、フロセミド、テオフィリン、三環系抗うつ薬、抗パーキンソン薬


上記論文と、同じフランスからの報告

Drugs With Anticholinergic Properties, Cognitive Decline, and Dementia in an Elderly General Population: The 3-City Study
Arch Intern Med. 2009;169(14):1317-1324.

ベースラインで、抗コリン作動系薬剤使用者は7.5%
多変量補正ロジスティック回帰にて、抗コリン剤使用女性は、非使用者に比べ、4年において、言語流暢性スコア(オッズ比[OR], 1.41; 95%信頼区間l [CI], 1.11-1.79) 、全般認知機能低下(OR, 1.22; 95% CI, 0.96-1.55)があった。
男性においては、視覚記憶に相関 (OR, 1.63; 95% CI, 1.08-2.47) が見られ、実践機能範囲縮小 (OR, 1.47; 95% CI, 0.89-2.44)が見られた。
抗コリン剤使用と年齢、アポリポ蛋白E、ホルモン治療間の相互関係が女性では見られた。

抗コリン剤継続治療でなく、使用中断でも1.4-2倍の認知機能低下が見られた。

4年フォローアップ気管の認知症発生リスクは、持続使用で増加 (ハザード比 [HR], 1.65; 95% CI, 1.00-2.73)したが、抗コリン剤使用中断では増加なかった (HR, 1.28; 95% CI, 0.59-2.76)。

by internalmedicine | 2009-07-28 14:17 | 精神・認知  

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