白衣高血圧・仮面高血圧は長期的視点での糖尿病新規発症リスク増加と関わる

白衣高血圧、仮面高血圧をフォローしていったら、耐糖能異常や糖尿病発症が多かったという報告

Increased long-term risk of new-onset diabetes mellitus in white-coat and masked hypertension
Journal of Hypertension:August 2009 - Volume 27 - Issue 8 - p 1672-1678



OSASでは、Masked hypertension比率3割、白衣高血圧3%、高血圧4割弱
J Hypertens. 2008 May;26(5):885-92.

これで、メタボリックシンドロームという診断の独立性が担保されたという話ではないだろう。ただ、白衣高血圧が、全部が全部有害性がないなどということはできない(White coat hypertension: not so benign after all? Journal of Human Hypertension (2003) 17, 807–809.)。

では、どのWCHTが問題なのか?・・・そういう意味で、重要な論文なのかもしれない。

仮面高血圧に関しては・・・夜間の睡眠状態との関連は不可避とおもうのだが・・・
閉塞型睡眠時無呼吸症候群 (OSAHS)は米国Wisconsin Cohort Studyでは、 30-60 歳で、男性 9-24%、女性4-9%(http://emedicine.medscape.com/article/302773-overview)

さらに、OSASは治療抵抗性高血圧と関連
CHEST December 2007 vol. 132 no. 6 1858-1862

OSASは動脈硬化に対して高血圧と相加的に働く
(Hypertension. 2009;53:64.)

by internalmedicine | 2009-08-01 11:22 | 動脈硬化/循環器  

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