新型インフルエンザワクチンの輸入って・・・甘くないか?
2009年 08月 03日
桝添は、選挙より、まず、行政に没頭せよ!
Supply and safety issues surrounding an H1N1 vaccine
The Lancet, Volume 374, Issue 9687, Page 358, 1 August 2009
一部意訳なので、興味ある人は、原文参照のこと
オーストラリアとUSAは H1N1ワクチントライアルを開始、だが、いくつかの困難な問題が控えているとのこと
すべての国がワクチンを必要としているが、世界中での製造能力はその要求に合致しない。加え、2回接種が1回より望ましいという専門家の考えもあり、さらに、能力を上回る需要が考えられる。さらに、ワクチン製造業は、H1N1 seed virusによる良質のワクチン生産に苦闘している。
供給問題の解決法の一つは、adjuvant使用であり、WHO's Strategic Advisory Group of Experts on Immunizationは、7月7日 oil-in-water adjuvants + live-attenuated influenza vaccine製品を世界供給へ推奨した。変異に対しても防御的に有効であることがその根拠である。
しかし、USAはこの推奨に従わず、Jesse Goodman(Food and Drug Administration)は、adjuvant使用は、明らかな有用性を担保する必要があると述べている。有用性もだが、安全性に関心があるという次第。
多くの国の行政府では、H1N1ワクチンは通常の安全性・有効性データ根拠なしに、迅速承認に動いている。ワクチンの安全性は市販後サーベイランスに依存せざる得ない状況である。
質の担保されてないワクチン接種で副作用出現では、”何でもワクチン反対”グループの思うつぼになる・・・
by internalmedicine | 2009-08-03 11:19 | インフルエンザ