3-8歳小児:テレビ視聴で血圧増加の影響

3-8歳の子供のとじこもり行動をaccelerometerで計測し、テレビ、コンピュータ使用などのスクリーンを見つめるscreen時間と血圧の変化解析

Associations Between Sedentary Behavior and Blood Pressure in Young Children
Arch Pediatr Adolesc Med. 2009;163(8):724-730.


111名の3-8歳の子供は、平均閉じこもり行動5時間で、うち、1.5時間がscreen時間
accelerometer計測閉じこもり行動自体は、年齢、性別、身長、体組成による補正後収縮期・拡張期血圧と有意な相関なし

しかし、テレビ視聴、screen時間は、コンピュータ使用を除き、収縮期・拡張期血圧に、共役因子補正後も正の相関あり
テレビ視聴最小3分位は最高3分位に比較して収縮期・拡張期血圧とも低い


結論としては、閉じこもり行動、とくにテレビ視聴は、体組成と関連なく、血圧を上げる。テレビによる情緒的ストレスからだけでなく、食行動、食べながらテレビをみるという行動も関係も考察されている。

心理情緒的問題だけでなく、身体への悪影響も、具体化したことになる。

日本では、教育関係・小児医学関係などの権威者たちは、テレビ視聴の悪影響についてアクションがなされず、テレビマスコミからテレビ視聴の悪影響についての報道は一切なされない

関係学会や行政も放置されているメディア・バイオレンスとともに、テレビ視聴を野放図に放置するのは、子供たちにとって有害なのである。
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メディアバイオレンスのレビューとガイドライン Lancet   2005-02-20
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メディア・バイオレンス(かかりつけ医通信) 2004年6月10日
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by internalmedicine | 2009-08-04 11:27 | メディア問題  

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