肝性脳症治療現行トレンド
2009年 08月 05日
Current trends in the treatment of hepatic encephalopathy
This article was published in the following Dove Press journal:
Therapeutics and Clinical Risk Management
30 July 2009
肝性脳症:Hepatic encephalopathy (HE)は、慢性・急性肝障害に関連する可逆性神経精神症候群であり、重大な合併症・死亡率と関連する。
明らかな病態はいまだ不明だが、アンモニアの増加がpathgenesisと治療の主役である。
早期診断と関与要素(感染、消化管出血、電解質異常、肝細胞がん、脱水、低血圧、ベンゾジアゼピン治療、向精神薬、アルコール)治療のマネージメントに含まれる。
急性肝性脳症に対して臨床トライアルはラクツロースとラクチトールで確立
臨床的経験からラクツロースとラクチトールの有効性は消化管運動改善(1日2-3回を目標とする)で有効性が確立している。しかし、ラクツロースやラクチトールは消化管副作用がある。
ラクツロースやラクチトール不耐や、それらの治療、ネオマイシン、メトロニダゾール、rifaximinで慢性肝性脳症の場合、セカンドラインの薬剤使用を行う。
rifaximin単独使用・追加薬剤使用をneomycinやmetronidazole使用より副作用が少ないとして支持するデータが出てきている。
より新しい治療として、 nitazoxanide、 molecular adsorbent recirculating system (MARS)、 L-ornithine phenylacetate、 sodium benzoate、 sodium phenylacetate and Kremezin® (AST-120)が検討されている。
短期的にはタンパク制限、長期的には60-80g/d+ラクツロース(1日2-4回の排便に調整、rifaximin or neomycinによる除菌
nitazoxanide:ロタウィルス感染症に抗菌剤(nitazoxanide)有効 2006-07-08
L-ormithine phenylacetate:l-Ornithine phenylacetate (OP): A novel treatment for hyperammonemia and hepatic encephalopathy
Medical Hypotheses, Volume 69, Issue 5, Pages 1064-1069
by internalmedicine | 2009-08-05 14:54 | 消化器