健康成人者へのインフルエンザ処方:システマティックレビュー・メタアナリシス

故に、様々な健康成人への季節性インフルエンザ治療戦略のadvantage、disadvantageに関して、どのアクションがもっとも適切かは未だ不明である。医療費が無限ではない・・・、客観的な医療経済的な検討の上の、使用制限をそろそろ考えるべきなのかもしれない。抗ウィルス薬大量消費だと・・・耐性の問題でも日本がやり玉に挙がる可能性が高いし・・・

Burch J, et al "Prescription of anti-influenza drugs for healthy adults: a systematic review and meta-analysis" The Lancet Infectious Diseases 2009; DOI:10.1016/S1473-3099(09)70199-9.
リソースが有限である公的医療システムにおいて、マネージメント決定は、臨床的有効性と、コスト有効性評価に基づく。 UK National Institute for Health and Clinical Excellence は2009年ガイダンスのアップデートへの情報提示のシステマティック・レビューとしてcommissionしている。

季節性インフルエンザ治療へのニューラミニデース阻害剤使用研究のデータベースを検討し、健康成人(すなわち、既知合併症の無い成人)とインフルエンザ合併症リスクのある対象者検討の結果
. There was an overall reduction in the median time to symptom alleviation in healthy adults by
症状緩和までの期間中央値包括的減少日数
zanamiviru 0.57日(95%CI -1.07 - -0.08; p=0.02; 2701名)
oseltamivir 0.55日(95%CI -0.96 - -0.14; p=0.008; 1410名)


リスク状態の場合、
zanamivir 0·98 日 (95% CI −1·84 - −0·11; p=0·03; 1252 名)
oseltamivir 0·74 日 (95% CI −1·51 to 0·02; p=0·06; 1472 名)


合併症頻度に関して検討情報が少ない.



季節性インフルエンザ健康成人において、抗ウィルス薬 oseltamivir (Tamiflu) と zanamivir (Relenza) はちょうど半日症状期間を減少する。合併症リスク患者では、この効果はやや大きく、zanamivirでは1日に迫ると、イギリス・ヨーク州ヨーク大学のJane Burch, PhDが、システマティックレビュー・メタアナリシスを根拠に、述べている。ワクチンや暴露後発症予防などのほかのアプローチの方が、公衆衛生的選択として優れていると、Burch らはThe Lancet Infectious Diseasesで述べる一方、インフルエンザの合併症リスクにあるヒトには、治療はリーズナブルであるとも。
約5日間続くのが普通である健康成人者に対して、症状期間の減少は、臨床的重要な問題である。Burchらは、マネージメント戦略の臨床的治験や今回の議論を広め、H1N1インフルエンザのパンデミック治療にも応用してほしいと主張している(一部引用・訳:http://www.medpagetoday.com/Pulmonary/URIstheFlu/15439)

by internalmedicine | 2009-08-10 09:42 | インフルエンザ  

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