アクトスの末梢骨骨折リスク 他剤よりリスク高い
2009年 08月 11日
アクトスは骨折リスク増加(FDA安全性情報) 2007-03-12・・・と二年半前に報告があったのだが、武田や厚労省からは特段の動きが見られてない。
それどころか、「J-DOIT-3」はヘルシンキ宣言違反? 2009-02-18 で指摘のごとく、(国の陰がちらちらする)ひいきがあったように思える。・・・製薬産業政治連盟 [2009-08-10 08:45]と関連しているのではないかと邪推すら覚える不自然さである。
Thiazolidinedione類(TZDs)と男女骨折の関連についての適切な解明がない。Dormuthらは、rosiglitazoneとpioglitazoneと、スルフォニルウレア使用を対照とし比較、四三〇万人のBritish Columbiaの住民にて検討
結果、TZDsは骨折リスク増加させ、pioglitazoneはrosiglitazoneより骨折に強く関連

Thiazolidinediones and Fractures in Men and Women
Arch Intern Med. 2009;169(15):1395-1402.
前向きコホートで、プライマリアウトカムは、SU剤暴露と比較のTZDs暴露の男女・末梢骨折。
患者平均年齢は59歳で、女性43%の比率
このコホートで、TZDsは、SU剤比較で、28%末梢骨骨折リスク増加(ハザード比 [HR], 1.28; 95% 信頼区間[CI], 1.10-1.48)。pioglitazone hydrochlorideは、女性で、末梢骨骨折77%リスク増加(HR, 1.76; 95% CI 1.32-2.38)。SU剤比較で、pioglitazoneは男性でより末梢骨折が多い (HR, 1.61; 95% CI 1.18-2.20)が、これは、rosiglitazone暴露とは類似ではない (HR, 1.00; 95% CI, 0.75-1.34)現象である。
"日本におけるアクトスとスルホニルウレア系薬剤(SU剤)の合剤にかかる製造販売承認申請について"(http://www.takeda.co.jp/press/article_34926.html)らしいが、
アクトスなどのチアゾリジン系薬剤はほんとに大丈夫か?:心筋梗塞・心血管疾患 2007-05-22
by internalmedicine | 2009-08-11 08:53 | 糖尿病・肥満