プライマリケアでのうつ診断は即断するな!

プライマリケアで、初見の患者をうつと診断することの危険性はあまり語られてない。財務省の医療費削減制度のため再診もなかなか約束できない。で、初見でうつ薬投与し・・・という怖い診療を行っているところもあるのかもしれない。

すくなくともプライマリケアにおいては、初診で、うつと診断するな! ・・・ というありがたい教えと私は解釈したい。

Clinical diagnosis of depression in primary care: a meta-analysis
Alex J Mitchell, Amol Vaze, Sanjay Rao
The Lancet, Volume 374, Issue 9690, Pages 609 - 619, 22 August 2009

41研究検討、50 371 名のプール解析

GPが正しく鬱病と確定したのは47.3%(95%信頼区間[CI), 47.3%(95%CI 41.7-53.0%)、鬱病として記録したのは33.6%(22.4-45.7%)

rule-inとrule-outは19研究で検討
比重感度は50.1%(41.3%-59.0%)、特異度81.3%(74.5%-87.3%)

21.9%の比率として、PPVは42.0%(39.6%-44.3%)で、NPVは85.8%(84.8-86.7%)

この治験にて、プライマリケアの100名の非選択ケースで、多くの疑陽性(n=15)の方が見逃し (n=10) や、検出症例(n=10)より多いことがわかった。

正確性は、3-12ヶ月のprospectiveな検討で、改善し、それは、one-off assessmentやcase-note記録に頼るより優れている



NHKのうつ診療に対する、一般医家バッシングが、シリーズで控えていると聞いている。認知行動療法を健保適用で運用できなくしている厚労省批判をするのではなく、一般医家に対してその診断能力と、治療能力を激しくたたき、プライマリケアを根絶やしにしようと考えているようだ。・・・建設的でないメディアの自慰行為としか・・・

by internalmedicine | 2009-08-21 08:32 | 精神・認知  

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