うつ治療:インターネット心理療法の有効性

テレビで見てると、心理なんとか士とかセラピストとか、出てくるが、ほとんどが、心理クイズのようなものばかり・・・まともに心理学を習ってたらこんなアホなことはしないはずだが・・・
そして、心理学的用語や概念を全く使わずに、犯人捜しや被害者の感情を講釈・・・ろくなやつがいない・・・と思ってる人も多いはず


この文献でのセラピストは、心理学専門家で、PsychologyOnlineで、オンラインCBT訓練をされ、この場で心理治療の経験のあるまともなセラピストらしい


Therapist-delivered internet psychotherapy for depression in primary care: a randomised controlled trial
The Lancet, Volume 374, Issue 9690, Pages 628 - 634, 22 August 2009

セラピストによるインターネット心理療法は効果があり、8ヶ月は効果持続。

プライマリアウトカムは、4ヶ月時点でのうつからの回復(BDI score <10) でITT解析

介入群113名、対照群97名の四ヶ月フォローアップ完遂

BDIスコア<10の回復比率は、介入群 43 (38%) vs 対照群4ヶ月時点 23(24%)(オッズ比 2·39, 95% CI 1·23—4·67; p=0·011)
8ヶ月時点で、 46(42%) vs 26(26%)414
46 (42%) versus 26 (26%) at 8 months (2·07, 1·11—3·87; p=0·023).


CBT普及困難なら、オンラインCBTというのも制度化考えたらどうだろう。あくまでも、こういう治療法は face to faceが基本だと思うが、代替的には導入していっても良いでは?

by internalmedicine | 2009-08-21 09:16 | 精神・認知  

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