冠動脈バイパス手術だけ米国でも例外的・・・結局中小規模で手術をやっている現実

procedure volumeというのはやはりその手術が多ければノウハウの蓄積がものをいい、良好な手術成績となるものですが、日本では、根拠も乏しく、厚労省が最小手術必要数を決め、なんの施策誘導なのか、一方的に手術にかかわる診療報酬を減額し、齟齬を生じ、後退しているようです。

しかも、米国でも大部分の手術で最小手術必要例数を見てしていないということが判明したようです。

マスメディア露出のたかい分野であるCABG(心臓の冠動脈バイパス手術)だけが例外のようで、これで米国医療のすべてをかたるというのが如何に愚かしいことだと思われます。

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外科手術後の死亡率が病院の質の指標として使われているが、質の違いを同定する手術例数の十分な量がすべての病院であるかは不明である。
質のindicatorとして提唱されている7つの手術手技の劣ったperfoming hospitalを同定するための最小数を決める目的でDimickらは、国家的な退院データベースからデータをreviewした。
冠動脈バイパス手術を除き、病院の質を適切科するには、手術数とそのイベント率は少なすぎるということを見出した。


Surgical Mortality as an Indicator of Hospital Quality
JAMA. 2004;292:847-851.
股関節置換0.3%から開頭術10.7%までの7つの手技の国際的な平均死亡率を検討

死亡率倍加を予防する必要な最小の病院のcaseloadは開頭術64例、食道切除77例、膵臓切除86例、小児心臓手術138例、腹部大動脈195例、CABG手術219例、股関節置換2668例
わずか一つの手術だけが最小caseloadを大部分の病院で越えていて、CABG手術219以上のcaseloadを90%がクリアしている。残りの手術では、わずかの病院しか最小caseloadをクリアせず:開頭術(33%)、小児心臓手術(25%)、腹部大動脈(8%)、膵臓切除(2%)、食道切除(1%)、股関節置換(<1%)

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by internalmedicine | 2004-08-18 15:59 | くそ役人  

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