アトピーのための居宅ブリーチ漂白は気道系症状悪化に関与
2009年 08月 24日
呼吸器系疾患をみてると・・・なんだか、心配になってくる報道である。根拠無く、安全性を述べてるウェブページ(http://allergies.about.com/od/fa1/f/bleachcleaners.htm )もある。ウェブ検索すると、アトピー対策じゃないが、感染対策として、介護施設内にぶちまいているところもあるようで・・・
JACI Highlights - August 2009 にも紹介の論文
”Domestic use of hypochlorite bleach, atopic sensitization and respiratory symptoms in adults”
Domestic use of hypochlorite bleach, atopic sensitization, and respiratory symptoms in adults
Journal of Allergy and Clinical Immunology, 08/21/09
職業的次亜塩素酸漂白剤、bleachの使用は呼吸器症状と相関有ることが知られていたが、アレルゲンの不活化に有効で、アレルギー児のリスク減少に居宅内で勧められる場合がある。
この研究は10カ国のEuropean Community Respiratory Health Survey IIの3626名の被験者で、四種の環境アレルゲン特異IgEを測定し、bleach使用と呼吸器症状の関連をface-to-faceで調査したもの
漂白剤使用が、アトピー性感作を減らす
この相関は、屋内(猫)・屋外(草)アルルギー特異的IgEと明らかで、様々なサブグループ、呼吸器疾患問題の既往無い場合でも相関がある(OR, 0.85)
用量反応関係が、漂白剤使用頻度と感作率の関係でみられる(P < .05)
アレルギー症状でなく、下気道症状は漂白剤週四回以上使用で明らかに関連(OR, 1.24-1.49)。
漂白剤使用は屋内アレルギー濃度とは関連認めず
居宅内漂白のための次亜塩素酸漂白剤はアトピーを経明日かもしれないが、呼吸器症状を増やすかもしれない。
by internalmedicine | 2009-08-24 14:33 | 環境問題