Pandemic Paradox:ICU・人工呼吸器などを占拠し他疾患治療に重大な影響をもたらすなど特異的な状況らしい
2009年 08月 24日
Health officials call it the swine flu paradox. As the new H1N1 strain spreads, the majority of patients recover within days and the number of deaths is a fraction of the seasonal flu toll. Those statistics mask an alarming reality: the pandemic has strained intensive care units and a resurgence of the virus in the fall could bring a public health disaster, experts say.
新型H1N1インフルエンザウィルスが広がると、大多数の患者の回復日数は数日で、死亡数も通常の季節型インフルエンザの犠牲者のほんの少し(a fraction)である。この統計が、警告すべき現実の事態を覆い被すこととなる:すなわち、パンデミックにてICUは緊張状態であり、秋のウィルスの再復活がこの公衆衛生的災害をもたらすと、専門家が述べている。
ICUへ過重がかかり、他疾患治療へ支障を来しているということらしい。
豚インフルエンザは0.5%未満しか入院が必要でないが、だが入院すると三週間ICUを占拠する。この間に15名の心臓バイパス手術が可能なのである・・・という事例が掲げられている。人工呼吸器も3/4で必要で、ECMOなど同様に社会資源を消費している。パンデミックは需要を喚起し、限界を超している状態。
WHOによれば、世界で8月13日までに約1800名が死亡している、オーストラリアでの死亡中央値は56歳で、季節型の死亡中央値83歳に比べ若年者が多い。20-50再が多く、今まで経験したことのない状態。
オーストラリアによりパンデミックは忌まわしい予測が示された。
政府は入院者の10%程度が集中治療必要としていたが、予測より死亡数が多く、6000名となるだろう。すでに121名が死亡。このウィルスはずいぶん勝手が違うとメルボルンのビクトリア州の感染症疾患研究所のお人。その人が、 “In ICUs, it looks worse” than expected, he said. “But everywhere else you look, it looks better. That’s the interesting paradox.” と言ってるらしい。
日本の今秋・冬を予測する状況である・・・日本でもすでに・・・
新型インフル、子どもの重症化相次ぐ 沖縄、川崎など
2009年8月19日19時38分
さらに、
【新型インフル】小児科が重大危機 医師不足が直撃も 産経 2009.8.23 22:05
すでに、日本全国に先駆けて・・・医療の現場の混乱が・・・生じている。
あくまで、”毒性は低いが・・・現場の混乱は大きい”新型A1N1インフルエンザ・・・という特性らしい。
この秋冬この特性を十分理解した対処が必要。
週末のニュースショーといえるかどうか・・・報道娯楽番組、相変わらずひどい内容がめだった。
なかでもひどかったのは、サンデー・モーニングで、例の造園業のおじさんが出てきて、累積患者数をみて、どんどん発生患者が増えていると・・・当たり前だろ・・・・と思うのであった。
このおっさん、以前、”タミフルの使用禁止を・・・公的機関が述べた”とゆゆしき嘘を平気で述べているのである。その後も知る限り、修正も訂正もしていない・・・嘘垂れ流しの番組である。この番組、実に風見鶏的で、おっさんの嘘の回も、新型インフルエンザは老人では危険性が少ないと自らが述べているのである。・・・で、今回は、厚労省のせいにして、自分たちの放言・虚言はスルー。実に、人格を疑う連中である。
この件は番組に抗議メールをおくった。抗議の存在は知っているはずなのに・・・
by internalmedicine | 2009-08-24 16:38 | インフルエンザ