変形性膝関節症:疼痛に関して十分寄与因子を補正すればレントゲン所見と相関する

結論から言えば、変形性膝関節症おいて、膝痛に関しては、個人に関わる寄与因子が多いが、それを最小化した場合、やはり、レントゲン所見と膝痛は強い相関があるということ。

MRIがレントゲンを駆逐していくようだが、まだ、レントゲン所見がもっとも広く用いられている。MRIは使われすぎという批判もある(American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS) 75th Annual Meetin)。(半月板・靱帯評価や骨壊死などの骨病変の評価、日本人に多い、軟骨下異常所見などもあり、日本でそのまま適用できるかは?)

膝の変形性関節症(OA)の臨床的主要症状は痛みで、受診理由となる。OA関連疼痛は機能的な制限だけではなく、QOLに関連する。膝OAの疼痛の重要性にかかわらず、原因の理解は十分でない。レントゲン所見と膝痛の関連に関しては軽度の相関のみというのが一般的意見、特に、軽度OAにおいては・・。
明らかな異常関節レントゲン所見でも痛みが軽いか無い場合もある。痛みがあってもレントゲン所見がある場合もある。ただ、この不一致性はレントゲン疾患の重症期では軽度である。疼痛が単純レントゲンのosteophytesと関連があるが、関節腔狭小と痛みは一般的には相関しない。
遺伝的傾向、以前の経験、疼痛治療への期待、患者の気分、caatastrophisingなどの対処戦略、社会環境的が疼痛反応に影響を与える。この要因が、個別差の原因だろうとされている。そのため、レントゲン所見と膝痛の関連が薄められてしまった。


Multicenter Osteoarthritis (MOST) ・Framingham Osteoarthritis Studyの膝痛患者で、検討
レントゲン特徴を特に検討

スコア
重症度:Kellgren and Lawrence grade (0-4)
・maximal osteophyte grade (0-3)
・maximal joint space narrowing grade (0-3)


Association between radiographic features of knee osteoarthritis and pain: results from two cohort studies
BMJ 2009;339:b2844 (Published )

MOST研究 696名、Framingham 336名を検討
Kellgren and Lawrence gradeは、頻回膝痛と強く相関

・Kellgren and Lawrence grade の 4 v 0 で、MOST研究:疼痛オッズ比 151 (95% 信頼区間 43 ~ 526) 、 Framinghm 73 (16 ~ 331) (both P<0.001 for trend)

同じ結果が、Kellgen and Lawrence スコアと膝痛持続・重症度に見られた。

関節腔狭小化は、骨棘より疼痛と測定値と関連


Kellgren and Lawrence Radiographic Criteria for Assessment of OA

(http://cme.medscape.com/viewarticle/537370)

Recommendations for the Medical Management of Osteoarthrits of the Hip and Knee
Arthritis & Rheumatism Official Journal of the American College of Rheumatology Volume 43, No. 9, September 2000, pp 1905-1915

Guidelines for the Medical Management of Osteoarthritis
Arthritis & Rheumatism Official Journal of the American College of Rheumatology Volume 38, No. 11, November 1995, pp 1541-1546



MRIは2mm径の欠損として軟骨欠損を指摘、硝子軟骨肥厚のイメージ化にて液との鑑別しているが、正確な評価はまだ不十分

by internalmedicine | 2009-08-29 11:32 | 運動系  

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