【臨床トライアル】半数以上登録違反、1.5割主要アウトカム不明登録・・・など一流雑誌でもやりたい放題
2009年 09月 02日
International Committee of Medical Journal Editorsのメンバージャーナルでは、2005年以来、ランダム化対照トライアルの登録が、トライアル公表のpreconditionとされた。
2008年の10の高インパクト医学ジャーナルの323の登録トライアルのレビューにて、トライアル登録の適切さ、プライマリトライアルアウトカム特異化を含めた検討がなされた結果、147,45.5%のみが適切な登録であり、46(31%)はプライマリアウトカムと文献公表内容にdiscrepanceの存在のエビデンスが見られた。
Comparison of Registered and Published Primary Outcomes in Randomized Controlled Trials
JAMA. 2009;302(9):977-984.
323のトライアルのうち、147(45.5%)が適切な登録(すなわち、トライアル終了前に登録をすまし、プライマリアウトカムを明確に特異化していた)
トライアル登録は89の公表報告で欠損 (27.6%)
45 トライアル (13.9%)では研究完了後も登録を行い
誤植か?私の読解力が足りないのか?
↓
35 (10.8%) were registered with no or an unclear description of the primary outcome
39 (12%) were registered with no or an unclear description of the primary outcome
3 (0.9%)は研究完遂後登録・プライマリアウトカムの規制も不明瞭
適切な登録文献のなかで、31%(46/147)はアウトカム登録と、アウトカム公表の乖離が見られる。
この乖離の影響は半数しか評価されず、82.6%は都合の良いようなものであった(19 / 23)
地味だけど、重要な報告
アクトスのPROactive試験速報・・・・異議ありとの話 2005-10-07
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これなんざ、代表例だろう!
それと ・・・ ジャーナルの方も悪いが、一流ジャーナルだから信頼できるという思い込みも・・・悪い。
アクトスの過剰宣伝に荷担する、お偉い先生方の名前のを想記いただきたい・・・その方々の客観的態度評価できる。
by internalmedicine | 2009-09-02 09:31 | 医学