蛋白キナーゼIKKε:肥満マウス エネルギー代謝調整に役割
2009年 09月 04日
Chiang S-H, et al "The protein kinase IKK-epsilon regulates energy balance in obese mice" Cell 2009; 138: 961-75.
炎症性プロセスとリンクするkinase enzymeの遺伝子欠損により高脂肪食による代謝悪影響から防御できることと研究者たちは述べている。
高脂肪食マウスにて脂肪合成領域で、NF-κBとkinase IKKεは強く発現している。この動物はインスリン感受性を欠き、2型糖尿病のprecursorとなる様相であるとCell誌9月4日号
IKKε 遺伝子をノックアウトしたとき、マウスは同程度の高脂肪食を与えたマウスでは体重増加が続くが、正常マウスほどではない状態となる。ノックアウトマウスは、正常マウスに見られる現象の肝臓の炎症、脂肪浸潤がみられず、総コレステロールレベルも少ない。脂肪へ転換するカロリーは、安静時エネルギー消費レベルに向かう。
IKKεは、肥満、インスリン抵抗性、糖尿病、そしてこれらの疾患に関連した疾患の治療ターゲットとして有望かもしれない。一方、ノックアウトマウスは致死的ウィルス感染に対して感受性が増加していることから考えて、免疫系にも関与しているだろう。
NF-κBとIKKεのエネルギー代謝・体重調整での役割を指摘されていた。NF-κBは広く知られているが、免疫・炎症性プロセスと関連があるが、肥満と、低レベルの炎症の関連がヒトでも知られるようになったが、そのbiochemicalnなつながりは不明であった。
IKKεがその解答の一つの可能性がある。(乱暴な略はここまで・・・後原文参照のこと)
e.
by internalmedicine | 2009-09-04 11:04 | 動脈硬化/循環器