大腿径と早期死亡リスク ・・・ 下肢筋肉量の重要性!
2009年 09月 05日
太もものサイズが寿命に関係、細ければ短命に=研究
2009年 09月 4日 17:09 JST
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11354820090904
デンマークの成人ランダムセット:前向き観察コホート研究で、Cox比例ハザードモデル・restricted cubic spline使用
大腿径の小ささは、心血管・冠動脈心臓疾患・総死亡率と男女とも相関
azard ratio for total death according to thigh circumference among 1436 men and 1380 women. Baseline hazard represents hazard for those with median thigh circumference. Model 1 adjusted for smoking status, education, physical activity, and menopause in women; model 2 additionally adjusted for baseline BMI and waist circumference; model 3 additionally adjusted for body fat % and body height
大腿径閾値効果は明らかで、60cm未満の早期死亡リスクが極端に増加する
閾値超では、両性とも大腿が大きくても追加ベネフィット無し
腹部肥満・体全体の肥満、ライフスタイル、血圧・脂質心血管リスク要因と独立した所見
Thigh circumference and risk of heart disease and premature death: prospective cohort study
Published 3 September 2009, doi:10.1136/bmj.b3292
Cite this as: BMJ 2009;339:b3292
BMIと死亡率のU型の関連が見られ、これはBMI高値、低値ともに早期死亡を表し、BMIはbody fat massを示すのではないかと言われることが多くなり、低BMIはfat massよりfat free mass低下が関連しているのではないかという考察
ヒップ径/BMI、ウェスト径は死亡率予測と強い相関がある。2型糖尿病発症と、低muscle massが関連することを示唆する報告があり、インスリン抵抗性は体筋肉両の低下、特に下肢筋肉量と関連していることが示唆されている。上腕の筋肉量とは相関してない。また、COPD患者の研究でも線形の関係があり、筋肉の萎縮、特に下肢の萎縮が特徴でBMIより死亡の良好な予後因子となるなどが考えられる。
除脂肪体重、除脂肪筋肉、すなわち、骨格筋そのものの量と、死亡率の関係が明らかになった。
BMIの死亡率に関わるU現象が、この骨格筋現象による早期死亡の影響が関与しているのではないかという考察。
腹部肥満、ウェスト径へのリスク介入の効果は未だ明らかではない
そんなものより、下肢運動強化の生活介入を重視するよう、指導を変更した方がよいのでは!
by internalmedicine | 2009-09-05 10:02 | 動脈硬化/循環器

