ヒアルロン酸、グルクロン酸の経口投与吸収について

ヒアルロン酸経口投与による血中移行について

多くの科学者は分子量の大きいヒアルロン酸分子が経口から体内に吸収されるには時間がかかると述べている訳だが・・・吸収されるようだ。

γ-emittingアイソトープ 99mtecnetium(Tc)をヒアルロン酸(HA)を水に希釈して投与

100MBq/200mcg HAをWistarラットに、370MBq/10mg HAを飲み物に混ぜてビーグル犬に投与
標準bioassayにて、尿中・便中、シンチグラム検査

ラットでは72時間において5%未満しか便中に排泄されず、30分程度で、放射線活性は血液、筋肉、唾液、骨に分布し、非消化管組織ではピークは4-6時間で出現。
肩関節・椎体に一過性の増加あり、ビーグル犬でのresidence time(t)は0.0134時間

この結果HAは、経口投与で、吸収され、臓器や関節に分布することが証明された。
Absorption, distribution and excretion of 99m technetium labeled hyaluronan after single oral doses in rats and beagle dogs
Alexander G Schauss et. al.



コンドロイチン硫酸はどうなのだろう・・・
Condrosulf® (composed of bovine origin chondroitin sulfate, 4 g) を男性ボランティア投与した場合、ベースラインでは、血中内在コンドロイチン硫酸 0.3-5.3 μg/mlで検知され、投与後2時間で、200%未満の濃度となり、2-6時間持続増加する。ベースライン投与に比べ、血中の二糖の成分の変化が見られることから、内因性コンドロイチン硫酸の吸収が判明し、非硫酸二糖の有意な減少が見られ、4時間で22.96±11.68%まで減少
コンドロイチン4硫酸は4時間で最大 60.50±10.45%増加、コンドロイチン6硫酸が血中出現、2時間で17.33±6.52%に達する。
投与後、平均charge densityは、前値の0.40±0.09→ 0.78±0.11と変化する
N Volpi - Osteoarthritis and Cartilage, 2002



いづれも吸収することは確からしい。

では、正常血中濃度の2倍ほど、体内にヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸が入ったとして、その臨床効果や副事象はどうなのだろう?

ヒアルロン酸に関して、著明な出版バイアス、スポンサーバイアスがかかっていることが知られている。
Clinical Trials of Hyaluronic Acid Reflect Significant Publication Bias
http://www.hopkins-arthritis.org/arthritis-news/2004/hyaluronic_acid.html

Differences between systematic reviews/meta-analyses of hyaluronic acid/hyaluronan/hylan in osteoarthritis of the knee
Osteoarthritis and Cartilage Volume 15, Issue 12, Pages 1424-1436 (December 2007)

by internalmedicine | 2009-09-06 11:30 | 運動系  

<< 未だに残存する、咳止め注射 英国MHRA:コデイン・ジヒド... >>